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新装版 生きて、逝くヒント

新装版 生きて、逝くヒント
高田好胤 著
  • 書籍:¥1,500(税別)
  • 電子書籍:¥1,200(税別)
  • 四六判・並製/312ページ
  • ISBN978-4-484-17222-4
  • 2017.7発行
物で栄えて、心で滅ぶ。
時代の大きな転換期を迎えているいま、これまでの価値観や経験が通用しなくなっていることを実感している中高年は多い。これから、数十年をよりよく生きていくためには、何を拠り所にしていったらいいのか。慌ただしい日常の中で見落としてきた大切な視点を、高田好胤の短い言葉と心温まる文章で見つめ直したい。新装版では、高田好胤による「書」も多数掲載。一文字一文字丁寧に書かれた「書」の言葉は、より生き生きと心に語りかけます。手元に残しておきたい一冊です。

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目次

生きる

親から子に

日本人へ

あとがきにかえまして
付記

生きる・親から子へ・日本人へ

※一部抜粋


日一日を慎む。

お経に「一日の光陰は短しと雖も、これを空しゅうするなかれ。一夜を捨つるはこれ汝の命を減ずるなり」と。光陰の「光」は太陽のひかり、「陰」は月のひかりで、光陰は時間を表す言葉です。時間を無駄に過ごすことは、お前さんの命を捨てていることになるのだよとの教えです。 『心の添え木』
 
生きて甲斐いある生き方をする。

正しい目標に向かって正しい努力をする。そして自分はくすぶり尽き(お線香のように燃え尽き)ていくけれども、その温かい生き方を世の中に役立たせ、しかも自分がこうしたああしたのだという、自分のなしたるところに思いをとどめない生き方、これが精進波羅蜜でございます。 『まごころ説』

心に種をまく。

私がこれまで宗教者として情熱を注いできたのはお写経運動と修学旅行にやって来る生徒たちに話をしてきたことだと思います。私自身はそうやって佛心の種を子供たちの心の中にまいていたつもりなのです。それは本当に小さな一粒の種にすぎないけれども、子供たちの心の中に植えつけられたのだと思っております。そして、ある年の秋の修学旅行シーズンが終わった十一月の半ばすぎだったと思います。まったく突然胸がこみあげ、突き上げられるように涙が溢あふれて来たのです。初めての経験でした。それはどうやら苦労によってのみ得られる、眼に見えない幸せを感ずることができる、心の養いを思っての涙でありました。それまで私は子供たちに種をまくつもりで話をしてきましたが、それは思い上がりで、まかれていたのは私自身でした。それを無意識の底で目覚めさせてもらった涙でもありました。『心のことば』『心 いかに生きたらいいか』

おかげさま。

日本人の宗教的な土壌はなんだろうかといわれれば、一言でいえば「おかげさま」ということになるのではないかと私は思います。漢字にすれば御蔭様で、神佛のお加護という意味を持っています。初めての、会うたことのない人でも、「おかげさまで」とよくいわれます。つまり、この「おかげさま」がなにに感謝しているかといえば、それとは意識して使いませんが、神や佛、世間様への感謝の気持ちなのです。お蔭さまなしに、天地自然のお恵みをいただかなくて存在している人など、誰一人おりません。一瞬一瞬、一刹那 一刹那がそうです。
『心のことば』『心をむすぶ』『まごころ説法』

略歴

高 田好胤

大正13年3月30日、大阪市に生まれる。数え年12歳で薬師寺にて得度、橋本凝胤管主の薫陶を受ける。昭和21年龍谷大学佛教学科を卒業。昭和24年薬師寺副住職に就任。副住職時代の18年間、薬師寺を訪れた修学旅行生たちに寺の案内を通し、佛心の種蒔きをする。その数は五百万人にのぼるといわれる。昭和42年薬師寺管主、43年法相宗管長となる。管主就任と同時に、師匠橋本凝胤師より受け継いだ金堂復興に取り組む。百万巻お写経運動を推進、全国を勧進行脚。昭和51年金堂落慶。56年西塔、59年中門、平成3年に玄奘三蔵院伽藍落慶。平成9年お写経勧進六百万巻達成。平成10年6月22日遷化、享年数年75歳。

スタッフクレジット

●編集協力/万有社
●装丁/原田恵都子(Harada+Harada)
●校閲/円水社