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チームで考える「アイデア会議」 考具 応用編

チームで考える「アイデア会議」
加藤昌治 著
  • 書籍:¥1,500(税別)
  • 電子書籍:¥1,200(税別)
  • 四六判・並製/240ページ
  • ISBN978-4-484-17203-3
  • 2017.3発行
『考具』を読んだら。チームの企画力を最大化する。
チームで考える方法、知っていますか? 1人では、ベストにならない。あなたとチームが個性あふれる企画を生む方法、教えます。

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内容

「いきなり企画会議」から、いい企画は生まれません。
それは、企画の核となるアイデアよりも、実現性に目が向いてしまうから。

でも、重要なのはアイデアです。

考えに考え抜いて「膨大な選択肢」をつくる。
そして選ぶ。

「選りすぐりの企画」を生む「アイデア会議」。
ぜひ「本当のブレーンストーミング」のやり方を知ってください。


※本書は2006年に大和書房から刊行された『アイデア会議』に加筆・修正して改題したものです。

序章

序章 「いきなり企画会議」から“いい企画”は生まれない
    アイデアなくして企画なし。やるべきは「アイデア会議」


 あなたの仕事が何であれ、目の前にある課題を解決し、ビジネスを前進させるのは“いい企画”。種類もレベルもさまざまながら、いずれも自分たちにとっては大事なもの。
 商品企画、マーケティング企画、セールスプロモーション企画……といった売り上げや利益を伸ばすことが目的である“外向けの企画”もあれば、人材(今は人財、でしょうか)の採用企画、オフィスレイアウト企画などのマネジメント系、“内向きの企画”もあります。そしてビジネスの根幹にあるのは経営企画。いってみれば、ビジネスって企画の立案と、その実施の集合なんですね。だからこそ、今日も世界中のあちこちで「**企画」を考えている人たちがいる。
 と同時に「ウチの会社ってさ……いい企画が出てこないんだよね」と悩んでいる方々がたくさんいるのも事実でしょう。御社も企画が出てこない病? いい企画が欲しい、でも手に入らない……そんな苦悩の声が今日もあちらこちらから聞こえてきそうです。
  
 なぜ、いい企画が出てこないのか? その理由は簡単。いたって構造的。
 「いきなり企画を持って来い会議」をやっているから。それがいい企画の誕生を邪魔している最大の理由です。

  
 「だって会議するんだから、ちゃんと事前にアジェンダ(議題)作って参加者に配ったし、やることやっているつもりなんだけど……」 違うんです、そういう会議の準備がどうこう、ではありません。
  
 「参加者が自由に発言できるように、ブレーンストーミングを取り入れてるよ?」そうじゃないんです、ブレーンストーミングそのものはよくても、それをやるタイミングとやり方が悪いんです。
  
 じゃあ何なのか。
  
 わたしの考える、いい企画の条件とは「いい企画には、アイデアが入っている」です。つまり企画には2種類ありまして、「アイデア入りの企画」と「アイデアなしの企画」とが存在します。先週、あなたの机に仕舞い込まれた“ダメ企画”をもう一度読み返してみてください。どうでしょう? その企画にアイデアは入っていますか? 企画の目的や期間、実施場所、実施内容など、企画として成立するために必要な要素は整っていても、その企画の芯となるアイデアがない、あるいはそのアイデアが“ダメ”なんじゃないでしょうか。
 つまりあなたは「この企画に入っているアイデアがつまらない」と本当は感じている気持ちを、「この企画つまらない」と省略して言葉にしてしまっている、ということなんです。

 もう一度振り返ってみて欲しいのですが、今までやってきた「企画会議」は、果たしてアイデアを膨らませたり、拡げてみたりすることをしてきたでしょうか? 会議というよりはプレゼンテーション合戦に過ぎなくて、アイデアがない、または“アイデアなしの企画”を説明し合って、そのつまらない中から実施する企画を選別するだけのことだったのではないですか?
  
 「いきなり企画会議」に参加する(参加させられる)、企画を出す側にも問題はあります。企画って、ある程度カタチが整っていて、それなりにちゃんとしているものですから、会議前に書類を作るにも時間がかかります。実現度が不足していれば企画として成立しませんから、あれこれ下調べもしたりする。結構手間がかかるものです。
 企画を企画として整えるための作業に気が向いてしまっているから、価値の源泉たるべきアイデアそのものを十分に考えることをしていないんですね。本当は大事なそのステップをすっ飛ばして、見た目の体裁に時間を割いてしまう。当然ながら、そんな「アイデアなしの企画」が素敵なはずもありません。ともすれば「3日後までにもう一度、企画を考えてこい!」なんてことになって、悪循環の逆スパイラルの始まりです。
  
 つまり、「いきなり企画会議」から〝いい企画〟が生まれにくいのは、企画の芯となるはずのアイデアを考えることをしないのがその理由。だとすれば、アイデアを考える時間と、それを企画に整える時間をしっかり分けることがポイントになってくることが見えてきます。
 時間配分的にアイデアを考える時間をたっぷりと取るべきです。いいアイデアさえ見つかれば、それを企画に整えるのは、割合に簡単。
 先ほどから企画作業には「整える」という単語を当てていますが、極論を申しますと、考えるのではなくて作業する、調べる、調整する……ぐらいなんだと思ってます。それよりも、もっともっと多くの時間をアイデアを考える、というプロセスに投入したい。企画を作るとは、アイデアを見つけることと踏まえたり、なのです。

 では、いいアイデアを見つけるために何が必要なのか……?
 それは「膨大な選択肢」です。

  
 優れたアイデアにたどり着くためには、呆れるほど数多くの選択肢としてのアイデアを出し、その中から「これだ!」と思えるものだけを選ぶ。このプロセスを通ります。
 プロフェッショナルとアマチュアとの違いは「選択肢としてのアイデアの数」じゃないかと思います。選択肢の多さとアイデアのクオリティとは比例する、と考えてみてください。
  
 その数はどれくらいだと思いますか?

目次

序章 「いきなり企画会議」から“いい企画”は生まれない
    アイデアなくして企画なし。やるべきは「アイデア会議」

第1章 本当の「アイデア会議」とは何か?
    会議は舞台。自分の役を知り、徹底的に演じるべし
  
 1 アイデア会議の基本要素は?
 2 アイデア会議の主役はプランナーとディレクター
 3 第1ステップは「アイデア出し尽くし会議」
 4 第2ステップは「イチ押しアイデア選び出し会議」

第2章 アイデア会議のゴールデンルールズ
    誰にでも覚えられるシンプルなルールこそが、最大のレバレッジを生む

 1 ルールその1「持ち寄る」
 2 ルールその2「発言と発言者とを切り離す」
 3 ルールその3「選ぶ」

第3章 プランナーにとってのアイデア会議とは?
    考える、考える、考える……自分のアイデアで会議室を埋め尽くせ!
  
 1 会議までにアイデアをたくさん出しておく[云い出しっぺ]の仕事
 2 会議で他人のアイデアをベースにアイデアを増やす[云い換えっぺ]の仕事

第4章 ディレクターにとってのアイデア会議とは?
    考える場を作る、アイデアを増やす、そして自分が決める

 1 ディレクターの仕事 その1  アイデアを出し尽くさせる
 2 アイデア会議 第1ステップをどう導くか?
 3 ディレクターの仕事 その2  企画の核となるアイデアを「決める」
 4 コア・アイデアを「アイデア入りの企画」に整えていく
 5 ディレクターの仕事 その3  プランナーを育てる

第5章 アイデア会議の大道具・小道具
    云い出し/云い換えを陰で支える裏方たち
  
 1 道具その1「紙」
 2 アイデア会議ならではの「紙の使い方」Tips
 3 道具その2「机」
 4 アイデア会議ならではの「机の使い方」Tips
 5 道具その3「ホワイトボード」
 6 アイデア会議ならではの「ホワイトボードの使い方」Tips

終章 「チームでアイデアを考える力」を日本中に!
   仕組みがあれば、誰にでもできること
    
あとがき(感謝のことば)  
引用・参考文献

略歴

加藤昌治(かとう・まさはる)
1994年、大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画を立案、実施する毎日。著書に『考具』『アイデアはどこからやってくるのか―考具 基礎編』(CCCメディアハウス)、『発想法の使い方』(日本経済新聞出版社)など。
●装丁・本文デザイン/ 轡田昭彦+坪井朋子
●本文写真/牧内裕司
●校正/円水社
●プロデュース/アップルシード・エージェンシー