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30年後もお金に困らない! 共働き夫婦のための お金持ちの教科書

共働き夫婦のための お金持ちの教科書
加谷珪一 著
  • 書籍:¥1,300(税別)
  • 電子書籍:¥1,040(税別)
  • A5判・並製/144ページ
  • ISBN978-4-484-16218-8 C0030
  • 2016.6発行
「お金持ちの教科書」シリーズ最新刊!
ママ友の集まりに参加すべき? 新築と中古、どちらを選ぶ? 財布は夫婦共通? 保険って入るべき? 子どもの教育費や親の介護費用はどうしよう?
大きく増やすために、大きく減らさないために、今できること、教えます。

書籍

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電子書籍

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内容

マイホーム、貯蓄と投資、保険、子どもの教育費、親の介護と相続……
共働き夫婦なら絶対に知っておきたい57の基礎知識!

特別な運の持ち主でもない限り、お金持ちとそうでない人の分かれ目は、「なんだ、そんなことか」といったレベルの違いでしかありません。しかし、それを継続して実践できるかどうかで、結果は180度違ったものになってしまうのです。 (あとがきより)

夫のみなさんへ

 結婚生活は思った以上にお金がかかります。夫婦共働きで、独身の時のような生活をお互いに続けているのであれば変化はないかもしれませんが、多くの人はそうではないでしょう。
 結婚を機にマイホームの購入を考える人は少なくないと思いますが、ローンを組むとなると、ここで早くもお金との格闘になってしまいます。住宅ローンは長期にわたるものですから、最初の決断を間違ってしまうと、その影響が将来までずっと続くことになります。
 子供ができると、この状況はさらに加速していきます。子供を大学に出すまでには、すべてを国公立で通しても1000万円以上、私立の場合には2000万円以上かかるともいわれています。子供の教育にかかる費用はそれだけではありません。塾に行かせたり、父兄の付き合いなどに参加すれば、さらに費用がかさんでいきます。
 あまり考えずにその都度、支出を繰り返していると、家計はあっという間に火の車になってしまうでしょう。
 子供の教育が一段落しても状況が改善するわけではありません。
 今度は親の介護など老いの問題が大きくなってきます。老いの問題は、親が元気なうちはまったくイメージできないことがほとんどですから、多くの人が、実際に親が病気になったり、要介護になったりして、はじめてその現実を知ることになります。
 そのような時、多くの人は「もっとお金があれば……」と切実に思います。そして、中にはこのように考えてしまう人もいるでしょう。「奥さんがもっと稼いでくれれば……」。
 しかし、ちょっと考えればわかると思いますが、これは一方的な見方に過ぎません。なぜなら、奥さんもきっと同じことを考えているからです。「ダンナの給料がもっとよければ……」と。
 もうちょっとお金があれば、というのは確かにその通りなのですが、こうした考え方は根本的な解決方法にはなりません。困った時に、もう少しお金があれば、とりあえずの問題は解決できるかもしれません。しかし、場当たり的な支出を繰り返していては、数年後には再び同じ問題に直面してしまう可能性が高いでしょう。ここは基本的な考え方を改める必要があります。
 夫婦がお互いに「もっとお金があれば」と考えるのではなく、夫婦二人でひとつの会社のように考え、夫婦で価値を高めていくという方向性に変えていくのです。
 英国の歴史家であるトーマス・フラーは次のように語っています。

 男が持っている最良の財産、あるいは最悪の財産、
 それはいずれにせよ自分の妻である

                         トーマス・フラー

 自分自身は富を生み出す資産であり、妻もまた富を一緒に生み出す資産です。つまり二人はポートフォリオ(資産の組み合わせ)ということになりますから、その資産を生かすも殺すも自分たち次第というわけです。
 夫婦という資産が生み出す収益を最大化するためには、合理的に振る舞うことが第一です。合理的に考え、ムダな支出を減らし、収入をできるだけ多く得られるように工夫していけば、短期的には大きな効果を得られなくても、長い目で見た収益性は大きく変わってきます。
 筆者は職業柄、多くのお金持ちと接してきましたが、彼らのお金の使い方には、いくつかの際立った特徴がありました。本書では、これらを普段の生活に応用できる形で、わかりやすく解説しています。筆者自身もそれを実践することで、億単位の資産を作ることができましたから、すべての人にあてはまるとまでは断言できませんが、一定の効果は検証済みです。
 二人の収益を最大化するという視点を持つようになると、相手に対する見方や自身の価値観も変わってきます。夫は妻がもっと稼げるようにするにはどうしたらよいかとコンサルタントのように考えるようになりますし、妻はカウンセラーのように夫の問題を解決できるようになってきます。
 プロのコンサルタントやカウンセラーに問題解決を頼めば、かなりのお金がかかります。しかし、考え方をひとつ変えるだけで、それが家庭内で、しかもタダでできてしまうのです。
 お金の問題に直面している夫のみなさんは、ぜひ本書を活用して、少しずつでよいですから、考え方を変えてみてください。思った以上の効果が得られるはずです。

妻のみなさんへ

 共働き夫婦の妻はとても大変です。
 中には生活のすべてをしっかり二等分してくれる夫もいるかもしれませんが、細々としたお金の問題や子育て、親戚付き合いなどにおいて、妻の負担が重いという家庭は多いと思います。また親の病気や介護といった将来の問題についても、夫よりも妻の方が真剣に考えているかもしれません。
 夫婦が抱えるお金の問題はどれもやっかいなものですが、事前に状況を予測しておくことで、かなりの改善が見込めます。つまり、お金の使い方を長期的な視点でマネジメントすることができれば、状況を劇的に変えることができるのです。
 そのためには夫婦で共通の価値観を持つことが極めて重要です。かのゴッホは結婚について、次のように語っています。

 夫婦とは二つの半分になるのではなく、
 一つの全体になることだ

                       ゴッホ

 お金の問題とうまく付き合うコツは、すべての事柄について、夫婦共通のテーマにしてしまうことです。この問題は夫、この問題は妻といった役割分担はできるだけ作らない方がよいでしょう。
 もちろんお互いに得意・不得意がありますから、現実に役割分担は発生することになります。しかし、お金の問題をどう解決するのかという知恵の部分においては、できるだけ分業せず、夫婦が共同で考えることが大事です。
 経済的にうまくいっている夫婦の多くが、お金の話を家庭内でしっかりと共有しています。また、その大前提として夫婦間の会話が多いという特徴があります。普段から会話が多ければ、行き違いも少なくなりますし、お互いに嫌な問題についても、遠慮なく話をすることができるでしょう。
 会話の重要性は、実は、親の財産管理や介護の問題にも直結する話なのです。
 夫婦間の会話が少ない家庭は、親とのコミュニケーションも十分に取れていない可能性があります。本書でも、親の家や財産をどう管理するのか、高齢化した親にとってどこに住むのがベストかといったテーマに言及していますが、親との日常的なコミュニケーションが少ないと、ほとんどの問題についてうまく解決することができません。
 夫婦のコミュニケーションがしっかりしてくると、思わぬ効果が得られることもあります。お互いが新しい付加価値を見つけ出すことで、収入を増やすきっかけをつかめる可能性が出てくるのです。
 筆者は本書において、夫+妻+夫婦という三つの財布を持つことを推奨しています。
 共働きの夫婦であれば、夫も妻も稼ぎがありますから、すでに二つの財布を持っているはずです。ここに、夫婦が協力して稼ぐという、「第三の財布」を用意することで、経済的な状況を大きく変えることができるのです。
 もっとも効果が大きい第三の財布は、実際に夫婦が協力して、お金になる行動を実践してみることです。額は小さくても構いません。オークションへの出品でもよいでしょうし、ブログの収益化でも構いません。やる気があれば、ネットショップを開業してもよいでしょう。
 とにかく、お互いが知恵を出し合える分野を探し、お金を生み出せるよう努力してみるのです。仮にそこで大きく稼ぐことができなくても、夫婦の中で新しい発見が必ずあるはずです。それは、今後の二人の経済運営にとって必ずプラスになるでしょう。
 稼ぐという考え方を持つことがなぜ重要なのかは、筆者の体験からきています。
 筆者はかつてサラリーマンをしていましたが、結婚後に独立し、夫婦共同で会社の運営を始めました。実際に会社を経営して大きく変わったことは、支出に対する価値観です。それまで、支出とは、欲しいものに対してお金を払うという行為でした。しかし、経営者になってからは、必要なものに対してお金を払うという感覚を徹底して身に付けることができました。
 それは、お金を稼ぐという行為が、現実的、日常的になったことが大きく影響しています。つまり、お金を稼ぐという行為を真剣に考えることによって、実はお金の支出の仕方がとても上手になるのです。これはちょっとした発見でした。
 本書を読み終えたら、小さいことでもよいですから、ぜひ夫婦で第三の財布を作るための会話をしてみてください。それだけでも、今までとは違った感覚を持つことができるはずです。

目次

夫のみなさんへ  
妻のみなさんへ

第1章 お金持ち家族の考え方 編

No.1 高いものを買うべきか、安いものを買うべきか
No.2 お金持ちは即断即決?
No.3 削る部分が大胆なのがお金持ち
No.4 家計簿を細かくつけるのは?
No.5 クレジットカードの利用はどうする?
No.6 タクシーを利用すべきか
No.7 行列のできるお店で考えること
No.8 1万円が当たるキャンペーンを目にしたら

第2章 お金持ち家族のお金の使い方 編

No.9 まとめ買いはお得?
No.10 量販店とネット、どちらで買い物?
No.11 お金持ちの洋服の買い方
No.12 外食をどのように楽しむか?
No.13 お金持ちは旅行に対する考え方が違う
No.14 光熱費を劇的に下げるには?

第3章 人付き合い 編

No.15 女子会には参加すべき?
No.16 ママ友の集まりはどうする?
No.17 子供が通う学校の集まりは?
No.18 会社の飲み会には参加すべき?
No.19 交流会・名刺交換会は有益か
No.20 パートナーの会社の人との付き合い
No.21 親戚付き合いをどう考える?

第4章 マイホーム 編

No.22 住む場所、こだわりは?
No.23 持ち家 vs 賃貸、お金持ちなら?
No.24 新築 vs 中古、お金持ちなら?
No.25 内装へのこだわり
No.26 家の修繕はどうする?
No.27 リフォームする? しない?
No.28 二世帯住宅、建てる? 建てない?

第5章 パートナー 編

No.29 財布・会計を共通にするか?
No.30 お小遣い制に賛成? 反対?
No.31 夫婦のプレゼントは何にする?
No.32 家でお金の話をするべきか
No.33 家で仕事の話をするべきか
No.34 嫁ブロックすべきか
No.35 パートナーが仕事で失敗したら

第6章 貯蓄・保険・投資 編

No.36 貯蓄は何のため?
No.37 保険の考え方
No.38 リスクを取れるか、取れないか
No.39 投資の情報収集
No.40 投資信託は安心安全か?
No.41 株式投資とFX、始めるならどっち?
No.42 退職金をもらったら
No.43 セカンドライフの過ごし方

第7章 子供の教育費 編

No.44 教育費の考え方
No.45 習い事への支出
No.46 海外留学費用
No.47 マネー教育について
No.48 自己主張について
No.49 勉強とお金の関係
No.50 ギブ・アンド・テイクの精神
No.51 子供がスマホを壊したら
No.52 子供がケンカをしてきたら
No.53 子供のテスト、どこを褒めるか

第8章 親にまつわるお金 編

No.54 親のお金をどう管理する?
No.55 親の介護費用を考える
No.56 実家の管理、いつ始める?
No.57 相続財産、アテにする? しない?

あとがき

略歴

加谷珪一(かや・けいいち)
東北大学卒業後、日経BP 社に記者として入社。
野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務に従事。企業のオーナー社長やファンド出資者(個人投資家)など、数多くの超富裕層とじかに接する。
2000 年、独立してコンサルティング会社を設立。企業に対する経営コンサルティング、IT コンサルティング、資産運用アドバイス等を行うほか、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務も行う。そのかたわら、お金持ち特有の行動パターンを解き明かした「お金持ちの教科書」、ビジネス成功者の法則を探った「出世の教科書」など複数のウェブサイトを運営。お金持ちの行動分析から成功パターンを導き出し、自ら実践、億単位の資産を運用する個人投資家になる。
現在は、ビジネス、経済、マネー、政治など多方面の分野での執筆活動も積極的に行っている。『お金持ちの教科書』『大金持ちの教科書』『これからのお金持ちの教科書』『図解 お金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『お金持ちはなぜ、「教養」を必死に学ぶのか?』『お金は「歴史」で儲けなさい』『億万長者の情報整理術』(朝日新聞出版)、『あなたの財布に奇跡が起こるお金の習慣』(かんき出版)、『稼ぐ力を手にするたったひとつの方法』(清流出版)など著書多数。
オフィシャルサイト http://k-kaya.com

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