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他人を気にしない生き方

他人を気にしない生き方
ヨーゼフ・キルシュナー 著
畔上司 訳
  • 書籍:定価1760円(本体1,600円)
  • 電子書籍:定価1408円(本体1,280円)
  • 四六判・並製/304ページ
  • ISBN978-4-484-16102-0 C0030
  • 2016.2発行
世界20カ国以上で1000万部超!
ドイツのベストセラー作家の主著が待望の邦訳。
本書を読めば、今まで思い悩んでいたことは、あなたの生活とは本来関係のないことだったと気づくはずです。

 

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内容

他人を優先すべきではない。
あなたは他人にとって重要なのではなく、
自分にとって重要な人なのだから。

そもそも、自分が生きていくうえで、他人に認められる必要もないし、他人に非難される筋合いもないのです。
他人の目にどう映ろうと、世間から何と言われようと、そんなことは気にしなくていいのです。
もし気にしてしまったら、あなたは、他人があなたに送ってほしいと思っている生活を毎日続けていくことになる。そんな暮らしは、あなた本来の生活ではありません。

「自分の人生を楽しむ」というもっとも単純であたりまえのことを実践するために他人の評価を気にして生きるのはもうやめて、「いま、ここ、私」を最大限大事にする生き方をしましょう。本書がそのお手伝いをします。



はじめに

他人に頼らず、自分を信じて行動したほうがいい理由

 私たちは今、「大切な約束が守られない時代」に生きている。多くの人々や組織は今までに一度も私たちを助けてくれたことがない。私たちは、必死で助けを求めている時でも見捨てられたままだ。
 もし、そうした約束の何分の一かでも実現されていれば、私たちは今ごろ誰もが満ち足りた生活、幸せな生活を送っていることだろう。だが、たいていの人はそんな生活を送っていない。なぜか? それは、誰かが助けにやって来るのを待ってばかりいるからだ。
 たいていの人は、「私たちは一人残らずエゴイストだ」ということがわかっていない。誰だって自分がいちばん大切なのだが、そんな当たり前のことがわかっていない。
 しかも、「私たちの共同生活のルール」を理解していない。ルールとは以下のとおりである。

・誰であれ、いちばんかわいいのはわが身である。特に、私たちの面倒を見てやろうと約束する人たちはそうだ。
・誰もが、絶えず他人(他者)を自分のために利用しようとしている。あなたの周囲にいる人たちもそうだ。
・仲間や同僚の約束を当てにするということは、そうした人たちに依存するということだ。
・自分が一生を通じて何をやりたいのか、それすらわかっていなければ、日々の生活で発生する諸問題の解決など絶対できるはずがない。
・どんなモノでも、タダではもらえない。何かがほしければ、それなりの代償を払う必要がある。

 私たちは全員エゴイストなのだが、そのことを最大限に有効活用している人はごく少数である。たいていの人は「世界は愛と友情、公正と誠実、相互理解と尊敬に満ちている」という固定観念を抱いている。世間をそんなふうに考えているから、さまざまな罪悪感にさいなまれてしまうのだ。そして、そういう人はこんなことも口にする。
 「もし全員がエゴイストだとおっしゃるなら、私たちは一体どうすればいいんですか?」
 答えはこうだ。
 「誰もが他人のことより自分のことを考えるようになれば、きっと不幸な人は減るでしょう」
 実際そう考えるようになれば、「自分が不満を抱いているのは他者のせいだ」などと考えて時間を浪費する人は減ることだろう。「他者のせいだ」などと思っても誰からも同情されない。あなたがもし今、何かうまくいっていないことがあるとすれば、それはすべてあなた自身のせいなのだ。
 自分の人生を自力で克服する気がなければ、そして自分の幸福を他人から守ろうとする気がなければ、満ち足りた人生を送ることなどできるはずがない。
 世間はよく「周囲に合わせて生きる必要がある」と言うが、いくらそんなことを言われても、自分のことは自分にだけ責任があるのだ。仮に他者が決めた目的を実現しようとしてあなたがアイデア、パワー、意欲を注入したとすれば、他者はしばらくは満足してくれるかもしれないが、もしあなたにそれ以上、他者のためになる気はないということがわかれば、その後は誰もあなたのことを心配してはくれない。
 だから、各人が自分自身の希望と目標、自分自身の真の欲望と喜びを自覚して、それを毎日実現していけばいいのだ。そうすればあなたは、「今まで自分の人生とは呼べない日々を送ってきた」などと口にすることはなくなるだろう。

本書を最大限に活用するには?

 以上のように「世間はエゴイストだらけだ」ということを理解し、「自分も正直にエゴイストとして生きていこう」と思っても、そうしたエゴイスト(正しいエゴイスト)になる方法は学校や大学、夜間講座では教えていない。たまたま教えていないのではない。「他者から独立した人間、自分のことをじっくり考える人間」になりたがる人がいないからだ。
 自分が何を達成したいかを知らない人は、他者にとっては実に「ありがたい」存在、食い物にしたくなる存在だ。つまりは、他者の犠牲になる人なのである。しかも、私たちの周囲にいる人たちは一人残らずあなたを食い物にしようとしているのだ。
 だから、本書に書かれているいくつかのヒントをあなたがもし本当に実行すれば、周囲と衝突してしまうのは不思議でもなんでもない。だが本書には、そうした困難をプラス方向に仕向ける手がかりもふんだんに盛り込まれている。
 もし「人に好かれたいと思っている人」が本書を読めば、きっとがっかりするだろう。この本を買わなければよかったと思うかもしれない。本書はそういった人たちにはまったく適していない。本書を読んでいくうちに考えが変われば話は別だが。
 ここで言っておくが、「正しいエゴイスト」になる方法は理論的・学問的な認識に基づいているわけではなくて、誰もが人生で味わっている経験に基づいている。
 しかし多くの人々は、たとえ辛い体験をしても、それをその後の人生に役立てようとしない。そういった人たちは無数にいる。
 これから先のページをめくっていくと、あなたはたくさんの経験、認識、事例、結論に遭遇することになる。そうした事柄の中にはあなたにとって有益なことが必ずある。ただし、よく考えずに何かを正しいと思い込んではならない。人目には正しいことでも、それに惑わされてはならない。
 そうした事柄は、自分流に修正して用いる必要がある。しかも「いつか修正する」のではない。「できるだけ早く」だ。もし可能なら今日中に。
 以上述べた事柄は重大である。経験をすぐさま実践に活用しなければ何も変わらないからだ。本当に何も変わらない。多くの学問的な認識・理論はそれが欠点だ。なんだかんだと論じたり疑ったり反論したりしているあいだに、せっかくの認識や理論が役立たずになってしまう。
 本書に何か価値があるとすれば、それは本書を読むことによってあなたの知識が増えるからではなく、あなたが行動に駆り立てられるからである。
 私たちは常に「世間や社会に順応せよ」と指示されている。ごくささいな事柄についてもそうだ。だが順応するということは、自分の一部を放棄し、それを他者に与えることに等しい。まるで今まで放棄した分だけでは不十分だと言われているようなものだ。
 本書では、私たちがそうした他者による「略奪」、私たちが被害を受ける「略奪」を避ける方法について詳しく述べることにする。また、「他者に依存せずに、最大限の自己実現を成し遂げる方法」についても詳細に語ることにする。
 ここで言い添えておくが、「人に依存しないようになる方法」をいくつか習得することよりも重要なことがある。それは、「正しいエゴイスト」になる方法を真剣に会得するために、まず第一に、「人生と周囲に対してエゴイスティックな態度をとる」ことである。
 「徹底したエゴイストになるべきだ」と言われれば、それだけでショックを受ける人もいるだろう。何年間も誤りと言われてきたことを急に正しいと言われても困るだろうし、疑惑も生じてくる。
 今まであなたは「エゴイストになってはいけない」と言われてきた。そして、人が正しいと思っているのと同じことを自分もやっていればいい、と思ってきた。
 しかし、である。本当は、今までの判断基準に従わず、自分で決めた基準に従って行動することこそ正しい行為なのだ。そういう時代が到来したのである。このことを理解することこそ、「正しいエゴイスト」になる上で決定的な第一歩なのである。
 考え方を改めれば、ライフスタイルも一変するだろう。自分中心の生活をひとたびスタートさせれば、その喜びを自分で感じるようになり、自信も増すだろう。そして、他者の意見は重みを失う。
 ことによると、今までの仕事を辞める必要が生じるかもしれないし、何人かの「どうでもいい友だち」や配偶者と手を切る必要があるかもしれない。そして将来的には、仕事や人間関係、結婚生活が今までより充実したものになるかもしれない。
 生活面でも何か変えたい点があって、それを変えるべきだと思えば、あなたはそれを変えることになるだろう。そして、「その変化を他者は気に入ってくれるだろうか」などとは考えなくなるだろう。
 あなたがそうした態度を身につけたなら、本書はあなたの役に立ったことになる。あなたは自分の生活方針を自分で決め、自分の可能性を全力で追求するようになるのだから。
 

目次

 他人に頼らず、自分を信じて行動したほうがいい理由
 本書を最大限に活用するには?

第1章
人間は誰でもエゴイストだ。
だが自分の希望どおりの生活を送っている人はほとんどいない


 私たちの大いなる発展を妨げる、
 心の中の6つの強烈な「迷い・ためらい」

 責任を持って自分本来の人生を送ろう。
 そして他者に頼らない「魅力的な日々」を過ごそう

第2章
自分の願望を実現するか、あきらめるか?
それを決めるのはテンション・空想力・創造力だ


 「代わりの満足」で納得してしまったらどういう結果になるか?

 四三歳の女性が明快な決断を下したために、
 一夜にして単調な生活が大冒険になった話

 願望実現のための5つのステップ

第3章
誰もが安心を求めているが、
実際にそれを手にしているのはごく少数の人だけだ


 日々の出来事をフィルターにかけるコンセプトを持っていれば、
 こんな利点がある

 適切な唯一のコンセプトを見つけるための4つのポイント

第4章
「まず自分のことを考え、
それから他者のことを考える」というコンセプト


 「今の自分」「今自分が持っているモノ」を磨き上げるというコンセプト

 自分の全行動に自分が責任をとるというコンセプト

 自分が他者に気を配るのはやめにして、
 「自分のやり方に他者が慣れるようにする」というコンセプト

 コンセプトは万能薬でこそないが、
 あらゆる問題をもっとも確実に解決する前提になる

第5章
おおぜいの人が一生を通じて、
業績向上をノルマと感じている決定的な理由


 「業績のメリットのほうがステータス獲得より重要だ」と決心する人たち

 男性が結婚生活の幸せよりも自分のステータスのほうを高く評価する理由

第6章
人は誰でもテリトリーを持っている。
自分でテリトリーを守らなければ、他者に徐々に侵入されてしまう


 脅しの手口

 潜入という手口

 誘惑の手口

 一人の女性が「ノー」と言えなかったために、
 同情が憎悪に変貌した話

 自分のテリトリーをしっかり守るために重要な2つの条件

 永遠の大恋愛がしばしば壮大な失望に終わる理由

 自分のテリトリーを守る3つの方法

 こちらが用心していない隙に、
 相手が私たちから何かを奪おうとした実例

第7章
「私は喜びを得るために行動する。
そして自分の行動すべてに喜びを感じる」


 仕事はお金と評価のためだけにやるものではない

 いちばん恐れているものになじむ必要がある理由

 物事の自然な流れに逆らわず、それを利用するのが重要な理由

 誰もが重大な人生経験を積まなければならない理由

第8章
重要なことと重要でないことを区別し、
それに基づいて人生の決断を下さなければならない理由


 一人の友人を得るより一〇人の役立たずを厄介払いするほうがいい理由

 人生の重要な事柄に関しては、率直に人生を見直して、
 自己の新たな価値観を展開していこう

 小さなことをしっかり解決すれば、大きなことは自然に実行できる

 何をするにもそれにふさわしい時期があり、何をするにも時間がかかるものだ。
 それを肝に銘じていれば人生は容易になる

第9章
「大目標を達成するための小さなステップ」という戦略


 意志よりも粘り強さのほうが重要

 自分より他者を尊敬すべき理由など一つもない

あとがき





略歴

[著者]
ヨーゼフ・キルシュナー Josef Kirschner
1931 年生まれ。通訳、記者、雑誌編集長、テレビ司会者、ハーバード大学客員講師、ウィーン大学非常勤講師などを経て、スポーツ選手や政治家、企業を顧客とするコンサルタントに。ドイツ語圏において過去40 年以上にわたり自己啓発書のベストセラーを多数執筆、絶大な支持を集める。ヨーロッパ諸国をはじめ20カ国以上で翻訳され、これまでの累計部数は1000万部を超える。邦訳に『人に振りまわされずに生きる13 の法則』(主婦の友社刊)、『自分らしく生きたかったらエゴイストになりなさい』(草思社刊)がある。オーストリア東部在住。

[訳者]
畔上 司 Azegami Tsukasa
1951 年長野県生まれ。東京大学経済学部卒。日本航空勤務を経て、現在ドイツ文学・英米文学翻訳家。主な訳書に、キルシュナー『人に振りまわされずに生きる13の法則』(主婦の友社)のほか、『敏腕ロビイストが駆使する 人を意のままに動かす心理学』『世界が認めたニッポンの居眠り』『仕事はどれも同じ』(以上CCCメディアハウス)、『島 よくある物語』(飛鳥新社)、『アンネの伝記』(文藝春秋)など多数。
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