大富豪のお金の教え

大富豪のお金の教え
パン・ヒョンチョル 著

吉野ひろみ 著

  • 書籍:定価1760円(本体1,600円)
  • 電子書籍:定価1408円(本体1,280円)
  • 四六判・並製/256ページ
  • ISBN978-4-484-13114-6 C0030
  • 2013.08発行

自ら財を成した億万長者だろうと、莫大な遺産を受け継いだ大富豪だろうと、金持ちの法則はただひとつ――「収入-支出=資産」。ゲイツ、バフェット、イ・ゴンヒなど世界の名だたる大富豪10人の行動原則と金銭哲学から「金持ちへの基礎体力」を学ぶ。

書籍

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内容

収入を増やすだけでは、金持ちにはなれない。

才能を金に換える方法、親に依存しない独立心、
無駄な浪費をしない判断力と意志、収入と支出を管理する習慣……

金持ちになりたければ、「金持ちへの基礎体力」を身に付けよ!

 

自らの努力と才能で一から財を成した億万長者であろうと、

親から莫大な遺産や事業を受け継いだ大富豪であろうと、
金持ちの法則はただひとつ――「収入-支出=資産」。
つまり、収入を増やし、支出を減らし、資産を管理すること。
世界を代表する大富豪10人が実践する行動原則と金銭哲学から、
お金と真摯に向き合う姿勢と「金持ちへの基礎体力」を学ぶ。

10人の億万長者が教える、シンプルだが特別な「お金との向き合い方

 
世界最高の金持ち、ビル・ゲイツ――「本の中に金持ちの道がある」
世界的大富豪ロックフェラー2世――「小遣い管理が金持ちへの第一歩」
アメリカ初の億万長者、石油王ポール・ゲティ――「労働の尊さを知れ」
世界最高の投資家、ウォーレン・バフェット――「独立心を養え」
ハリウッド進出前に財を築いたシュワルツェネッガー――「自己訓練を怠るな」
20世紀最高の経営者、ジャック・ウェルチ――「常にハードワーカーたれ」
一族全員が億万長者のウォルトン一家――「金があるふりをするな」
東アジア最高の大富豪・李嘉誠――「若いときの苦労は買ってでもしろ」
韓国最高の金持ち、サムスン会長イ・ゴンヒ――「専門性と多様性を備えろ」
印税だけで億万長者になったJ・K・ローリング――「問題解決能力を磨け」

「金持ちの法則」とは?

 書店に行けば、金持ちになる方法を教える本が並んでいる。手に取ってみると、「どうやって金を増やすか」といった財テクに関するものがほとんどだ。なかでも不動産、株式、ファンドについての書籍が大半を占める。もちろん、金持ちになるためにはこれらの知識も必要だろう。しかし、何かが欠けていると思わずにはいられない。ひょっとして、私たちは基本を忘れていないだろうか?
 
 19世紀の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、自伝のなかで富を築いた秘訣を明かしている。「私は貯蓄によって億万長者になった。(中略)百万長者の特徴をご存じだろうか? 収入が常に支出より多いことだ。百万長者たちは早くから貯蓄をする。金を稼ぎ始めるとほぼ同時にだ」
 
 この一節が「金持ちの法則」を語っている。つまり「収入-支出=資産」という事実だ。金持ちになる道は至極単純だ。収入が常に支出を超えていればよい。収入が支出を上回るよう家計を維持すれば、誰でも金持ちになれるのだ。問題は「どれだけ時間がかかるか」ということだ。
 
 金持ちがことさらに法則を掲げているわけではない。しかし、彼らが習得し、子供たちに教えてきた内容は、この法則を基本としている。彼らの教訓は大きく3項目に要約できる。
 
 まず、収入を増やすこと。収入を増やして金持ちになる道は大きく分けて3つある──①立身出世型(自力で努力する)、②遺産相続型(支出を超える収入を生み出す遺産を相続する)、③一攫千金型(宝くじ当せんのような幸運に恵まれる)。このなかで、人の力でどうにかできるのは「努力」しかない。金持ちたちは、親に頼らず努力と才覚で金を稼ぐ重要性を説く。

 2番目は、支出を減らす習慣をつけること。庶民から見れば、富豪の暮らしは質素ではない。大邸宅に住み、自家用機を所有していたりもする。それなのに、彼らは絶えず「節約の習慣」を強調する。なぜだろうか? それは、支出は収入より少なくなければならないという法則を、実生活のなかで子供たちに浸透させるためだ。
 
 そして最後に、資産を正しく管理すること。いくら収入を増やしても、管理方法を知らなければ資産は簡単に消えてなくなる。(略)アメリカ最高の宝くじ当せん者も、管理を誤ればわずか4~5年で一文無しになってしまうのだ。

 金持ちとなる基礎体力を向上させる道とは、金持ちの法則を十分に理解したうえで、収入増・節約・資産管理を日々実践することにほかならない。

(前書き〔「金持ちへの基礎体力」を身につける〕より抜粋)

目次

大富豪の家庭教育にはどんなビジョンと戦略が込められているか
――ソン・ビョンナク(ソウル大学校経済学部名誉教授、前ソウル大学校副総長)

「金持ちへの基礎体力」を身につける

ビル・ゲイツの父は「金持ち父さん」
【大富豪の教え】情報収集マニアになれ

ロックフェラー2世の「ケチケチ」経済教育
【大富豪の教え】小遣い管理を徹底せよ
 
「金持ち論」を説いたアメリカ初の億万長者、ジャン・ポール・ゲティ
【大富豪の教え】労働の尊さを知れ

慈善の家風を築いた、ウォーレン・バフェットの家庭教育
【大富豪の教え】独立心を養え

金持ちへの夢を育てたアーノルド・シュワルツェネッガー
【大富豪の教え】自己鍛錬を習慣化せよ

ハードワーカー・スピリットを叩き込んだジャック・ウェルチの両親
【大富豪の教え】常にハードワーカーたれ

「金があるふりをするな」  世界一の金持ちファミリー、ウォルトン家
【大富豪の教え】節約の価値を叩き込め

「商人マインドを養え」 香港の大富豪、李嘉誠の家庭教育
【大富豪の教え】若いときの苦労は買ってでもしろ

子供を「フュージョン人材」に育てるイ・ゴンヒ一族
【大富豪の教え】ピビンパ型人材となれ

危機克服の秘訣と想像力を教えたJ・K・ローリングの両親
【大富豪の教え】問題解決能力を磨け

金持ち教育はまず家庭から

略歴

[著者]
パン・ヒョンチョル 方 顯哲/ Hyeon-cheol Bang
「朝鮮日報」記者。ソウル生まれ。ソウル大学で経済学を専攻し、卒業後、韓国銀行監督院で社会人生活をスタートさせる。多様な経験を積むため仕事をやめ、北京の対外経済貿易大学で中国語を学びながら、中国各地を遊覧。その後、マレーシアのベンチャー企業で働きながら、マレーシア、シンガポール、タイなどの東南アジア諸国を巡った。ソウルに戻り、ソウル大学国際大学院で経済学修士課程を修了し、「朝鮮日報」に入社。個人研修のため、1年間ロサンゼルスのUCLA韓国学研究所で客員研究員として働いた。

[訳者]
吉野ひろみ(よしの・ひろみ)
翻訳者。上智大学心理学科卒。訳書に『オンラインゲームプログラミング』(ソフトバンククリエイティブ)、『四月の雪』『高句麗好太王』(ワニブックス)、『語源耳』(共訳/アスキー・メディアワークス)などがある。

●翻訳協力/トランネット
●装幀/鈴木正道(Suzuki Design)

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