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広報がダメだから社長が謝罪会見をする! 危機を乗り越える広報活動の理論と現実

広報がダメだから社長が謝罪会見をする!
城島明彦 著
  • 書籍:¥1,500(税別)
  • 電子書籍:¥1,200(税別)
  • 四六判・並製/224ページ
  • ISBN978-4-484-12229-8 C0034
  • 2012.12発行
東電、ソニー、不二家、ホンダ、日立、赤福……なぜ次々にマスコミの好餌と化しているのか? 大企業の新人広報から、中小企業の「ひとり広報」「兼業広報」まで。これが不祥事多発時代の広報バイブルだ!

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内容

東電、ソニー、不二家、ホンダ、日立、赤福……
なぜ次々にマスコミの好餌と化しているのか?
それは、広報の「正しいやり方」を知らないからだ。

広報のイロハから、危機管理のノウハウまで。

取材される側と取材する側の両方を経験した
ベテラン・ジャーナリストが、
きれいごとでない「広報の現実」をお教えします。

―― ◇ ―― ◇ ――

……私は取材される側と取材する側の両方を経験している。広報という業界を30年以上見続け、学術理論やきれいごとでは対処できない「現実」も知っているつもりだ。毎年のように名のある企業が不祥事を起こし、広報活動を誤ってしまうのはなぜなのか。私なりのヒントを示せるのではないかと思っている。
 現役の広報マン・広報ウーマンとして活躍している人は、もう一度自分たちのやっていることが正しいのかどうかを確認するために、これから広報マンを目指そうと思っている人は「広報とはなんであるのか」「広報パーソンとはどうあるべきなのか」を認識するために、広報とは関係ない仕事をしている人は「もし自社や自分がこんな場面に遭遇したら、自分ならどう対処するか」というように具体的にイメージしながら本書を読み進めていただきたい。(「序」より)

目次

序 
 
第1章 広報の仕事とは何か
~金を使わずにメディアに紹介してもらうために~ 

 
新入社員の「配属希望先1位」
宣伝と広報はどう違うのか
リーマンショック効果で広報人気高まる?
群雄割拠するPR会社
PR会社の業務内容
「金を使わずにPR」が広報のミッション
企業はなぜ広報活動をするのか
アメリカ流を鵜呑みにするな
会社全体のことを知らないと務まらない
広報の仕事と組織的な位置づけ
宣伝・広報を1人の役員が兼務するのは諸刃の剣
広報に求められる「冷静な第三者的判断力」
記事になるネタ・ならないネタの判別法
日本女子バレーに学ぶ「攻めの広報」
「底辺拡大」を狙ったメディア戦略
広報パーソン基本心得3か条
「攻めの広報」に必要な条件とは
守りを固めて成り立つ「攻撃は最大の防御」
メディア人脈は急には広がらない
記者への訴求点は3つに絞れ
技術広報の「メディア別対応法」はこれだ
経営危機時の広報は、とにかく「初心に返れ!」 

第2章 女性が活躍する広報の現場
~「目立つべからず」の原則と広報パーソンの理想像~

 
注目の職業「広報ウーマン」
派手なアメリカの広報ウーマン
「黒子」に徹すべし
広報パーソンに向く人・向かない人
男社会のスポーツチームで広報室長
社会経験を積んでから広報へ
広報パーソン「成功への5P戦略」
広報の理想像とは
 
第3章 広報活動の理論と現実
~ソフトバンク、ホンダ、日立、シャープの記者発表~

 
「ペイドパブ」と宣伝・広報の区分け
広告費と「リスクヘッジ」の危険な関係
IT企業の広報は臨機応変に動くべし
プレスリリースの書き方5原則
発表会場の手配
事実誤認記事への反論
「ニュースリリース日本一」はサントリー
マスコミの勇み足報道への対応
スクープをめぐる企業とマスコミの攻防
メディアと広報の関係
憶測に翻弄されるな
メディアという名の魑魅魍魎
緊急記者会見の模様
メディアとの質疑応答
スクープの功罪
「メディアのモラル」とは何か
広報の知らないところで社長暴走か!?
広報は「新聞記者の行動規範」を知っておくこと
相手企業があるときの広報スタンス
リークには問題が多い
メディアに恩を売る?
メディアが取材源を明かさない理由
記者対応の十戒
新社長就任会見とテレビカメラ
計算されたハプニング
マスコミ報道がモチベーションを高めた例
メディア対応の鉄則、6つの「べからず」
近頃のITベンチャーによくある話
広報に二言は禁物
広報が同席する理由
社外秘の資料は渡さない
著作権裁判に見るメディアの体質とモラル
長いものに巻かれるな
プレスリリースに著作権はあるか
「広報行動規範」をつくるべし
広報と知財高裁
「社会正義」「企業倫理」を逸脱したら広報はおしまい
 
第4章 東京電力の広報の失態を他企業は笑えるのか
~プレスリリースの目的と書き方~

 
メディアは豹変する生き物
「広報のあるべき姿」の真逆をやった東京電力
1日にプレスリリース27回の非常事態
リスクマネジメント、機能せず
ITを活用できないお粗末さ
広報の死角
広報には臨機応変さが必要
誰に知らせるためのプレスリリースか
わかりやすい日本語で書く
透明性・正確性・迅速性が3大必須事項
常識では計りかねる広報感覚はダメ
 
第5章 広報活動を誤ると致命傷を負う
~ソニーに学ぶサイバー攻撃と「広告塔」の教訓~

 
ブランドは1日にしてならず
ブランド価値の落ちた東電、ソニー
商品あってのブランド戦略
理想は商品力で勝負するアップル
サイバー攻撃の恐怖
「個人情報漏洩」という厄介な問題
ソニーが広報発表を遅らせた裏の理由
広報発表が遅れると被害が拡大していった
ブランド死守戦略が「情報公開」を遅らせた
広報担当役員が社長に就任
社内事情は言い訳にならない
サイバーテロ事件の4つの教訓
海外広報の第1号はソニーだった
企業イメージと「広告塔戦略」の失敗
ソニーOBたちの姿が示す企業倫理の低下
 
第6章 不祥事を糧にした企業・できなかった企業
~トヨタ、パナソニック、焼肉酒家えびす、赤福、不二家~

 
トヨタ、リコール問題を受け広報を社長直轄に
社長自らが「お詫び」の広報発表をした
トヨタ流「話し言葉」のメリット・デメリット
語り継がれるパナソニックの「危機管理」
経産省「緊急命令」第1号の屈辱
不祥事の代価は300億円以上
ベンチャー系の象徴的実例「焼肉酒家 えびす事件」
正しく美しい日本語を使え
〝逆ギレ謝罪〟で世間から袋叩きの図
「たかが○○」の軽視感覚が不祥事を招く
広報と無縁だった老舗「赤福」
誰が謝罪会見に出たらいいのか
創業の初心、忘るべからず
諸悪の根源「思い上り」と謝罪のタイミング
内部告発と広報失敗で陥落した不二家
広報の対応ミスが傷口を広げる
コンサルティング会社の誇大表現が発火点
農水省から「厳重注意」を受けたが
謝罪プレスリリースの書き方
不祥事の公開方法を誤るなかれ
社長直属の広報室を新設
 

 
あとがき

略歴

[著者]
城島明彦(じょうじま・あきひこ)
 
作家・ジャーナリスト。1946年三重県生まれ。早稲田大学政経学部卒。東宝(映画助監督)、ソニー(宣伝部門および広報部門)勤務を経て現職。取材される側と取材する側の両方を経験し、広報という業界を30年以上見続けてきた。ソニー勤務時代に短編小説「けさらんぱさらん」で第62回オール讀物新人賞受賞(文学賞受賞はソニー史上初)。
小説からノンフィクションまで、著書多数。ノンフィクションでは、『ソニーの壁』(小学館文庫)、『新版 ソニーを踏み台にした男たち』(集英社文庫)、『F1の経済学』(日本評論社)、『ホンダ魂― F1制覇へ賭けた2000日』、『シャープ開発最前線』(以上、世界文化社)等。小説では、『横濱幻想奇譚』(ぶんか社文庫)、『怪奇がたり』『恐怖がたり42夜』(以上、扶桑社文庫)等。近刊に、宮本武蔵『五輪書』(現代語訳・致知出版社)、伊藤左千夫『野菊の墓』(現代語訳・理論社)、『ケアマネなら知っておきたい社会知識ナビ』(秀和システム)がある。
●カバーデザイン/宮崎謙司 lil.inc(ロータス・イメージ・ラボラトリー)
●本文デザイン・DTP/マッドハウス
●校閲/鴎来堂