会社で「ブランド人」になれ! 組織で生き残る10のルール

会社で「ブランド人」になれ!
デービッド・ダレッサンドロ 著

依田卓巳 著

  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • 四六判・並製/256ページ
  • ISBN978-4-484-10110-1
  • 2010.07発行

競争の激しい企業社会で生き残るには、評判のいい「個人ブランド」を築くことが鉄則。平社員から一流企業のCEOにまで上り詰めた著者が、豊富な実体験をもとに、あなたのブランドの賢い磨き方を伝授します。

書籍

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内容

この本を読めば、自分のキャリアを高める方法が必ず見つかる。
――ハーバード・ビジネススクール教授 マイケル・E・ポーター

あなたの将来を決めるのは努力ではありません。他人があなたのことをどう考え、噂しているか。つまり、あなたという「個人ブランド」が高い評価を得ているかどうか、で決まります。

平社員から一流企業のCEOにまでのぼり詰めた著者が、自身の豊富な経験をもとに「個人ブランド」を磨くための10のルールを伝授します。大事な会議で会長に詰問されて答えに窮したり、上司に面と向かって悪口を言ってしまったり。身につまされる「危機」に著者はどう対処したのか。あなたが探していたヒントがきっと見つかります。

目次

謝辞
はじめに

ルール1 自分のへそより先を見る!
うぬぼれてはいけない/実力者に気づいてもらう/正しい性能を備えた高級品になる/尊敬されるのは熊を持ち帰る「猟師」タイプ/ジョージ・ワシントン(=嘘をつかない人)になる/グレタ・ガルボ(沈黙を守る人)になる/人間宅配便(=約束を守る人)になる/選手を持ち上げるコーチになる

ルール2 上司はあなたのブランドの共同構築者
上司は忠誠心を求める/上司はすぐれたアドバイスを求める/イエスマンが人の役に立つことはない/天の邪鬼は追い出される/バランスのとれたプレーヤーになる/上司の個人ブランドを高める/あなたは上司から何を得たいのか

ルール3 上司のタイプを見抜く、セラピストになる
「親のようにふるまう上司」にだまされない/「メンターになる上司」を見つけよう/「無能な上司」に仕えるのはチャンス/「はた迷惑な上司」の子分になるな/「一方通行型の上司」の下では、Uターンしよう/「意気地なしの上司」は部下のアイデアをつぶす/「知ったかぶりの上司」は部下のアイデアを認めない/タイタニック号に乗る必要はない/ぬるま湯から飛び出す野心家たれ/非常時に真の実力者は誰かを見極めろ/復讐にはゆっくり時間をかける

ルール4 ピクルスフォークはどれ? マナーを忘れない
「水洗コントロール男」を教訓に/赤いスーツは信頼されない/人を見た目で判断しない/会社のパーティは無礼講ではない/恋人は会社のパーティには連れて行くな/不適切な相手との結婚にはご用心/マナーの本質は自制心の現れである

ルール5 勝負するとき、逃げるとき、を見きわめる
同族会社では正しい姓でなければ頂点に立てない/ギャングの縄張りを荒らさない/組織のしごきに慣れてはいけない/ナルシシストの起業家は、才能ある者の机を燃やす?

ルール6 24時間ショータイム、気を抜かない
午前6時30分――今日はどのスカートをはこう?/午前7時45分――愛想のいい男に苛立つ/午前8時45分――部下にコーヒーを頼む/午前9時――スタッフ会議と手痛い失敗/午前9時45分――八つ当たりする/午前10時30分――同僚の意見を尊重する/ 正午――同僚とのランチで上司の悪口/午後1時15分――上司が仕事の邪魔をする/午後3時――交渉会議に臨む/午後3時45分――仕事の遅い部下を怒る/午後5時30分――マティーニで一息/午後7時~11時――バッテリー切れ

ルール7 正しい敵を作れ
ろくでなしを蹴散らす/“正々堂々”の戦いは期待しない/裏切り者には容赦しない/ときにはルールを無視する

ルール8 成功に酔ってはいけない
キャリア・バブルに浮かれない/マリー・アントワネットにならない/1 自身の能力を疑う/2 懐疑的な人をまわりに置く/3 自分も人間であることを思い出させてくれる友人とつき合う/4 犠牲者にも情けをかける/5 ゴルフ以外の趣味を持つ/6 家族を養ってくれるのは誰か、を忘れない/自分の王国の外でもよい評判を築く/1 マスコミに敬意を持って対処する/2 ヤンキースのオーナーを見習う/3 ブランドを磨いてくれた人に返礼をする/無数の善行がスキャンダルを忘れさせる

ルール9 高く飛ぶものは撃たれやすい
説明すべきタイミングを知る/地下壕に隠れるのは逆効果/公の場での嘘は命取りになる/密告屋に備える/火に油を注がない/聖戦を始めない/眼鏡の度は定期的にチェックする/冷や汗を見せない

ルール10 強いプレーヤーであり続ける
1 信頼されるブランド商品になる/2 ゲームから降りない/3 昇進を要求して抜け出す/4 個人ブランドを安売りしない/5 運命が向いた瞬間を逃さない/6 個人ブランドを賭けるリスクには価値がある/7 自分のまわりに頭脳集団を置く/8 個人ブランドの方向性はたえず修正する/9 あくまで誠実に/10 評判は自分で作り上げる

訳者あとがき

著者

デービッド・ダレッサンドロ(David F.D’Alessandro)
米保険大手ハンコック・フィナンシャル・サービシズ元会長兼CEO。マーケティングの専門家として同社を一流のブランド入りさせた手腕で評価される。2001年には「Money」誌の「新CEOベスト4」に選出。著書に『ブランド戦国時代』(早川書房)など。

訳者

依田卓巳(よだ・たくみ)
翻訳家。おもな訳書に『1分間セルフ・リーダーシップ』、『バズ・マーケティング』、『ザ・コピーライティング』(いずれもダイヤモンド社)、『ビル・ゲイツ、北京に立つ』(日本経済新聞出版社)、『ワーク・モティベーション』、『火の賜物』(いずれもNTT出版)、『響き合うリーダーシップ』(海と月社)など。

●装丁/轡田昭彦+坪井朋子
●校正/熊澤華栄

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