トップ > もしかして、適応障害?

もしかして、適応障害? 会社で“壊れそう”と思ったら

もしかして、適応障害?
森下克也 著
  • 書籍:¥1500(税別)
  • 四六判・並製/244ページ
  • ISBN978-4-484-19231-4
  • 11.30発売予定
適応障害(職場のうつ)の原因は、外部環境のストレスです。
つらい時期を乗り越えるために、 知っておきたいこと。
 
過重労働、転勤、異動、パワハラ──。
背景にあるストレスはさまざまですが、いま適応障害は急増しています。
その数は、なんと100万人以上。
本書では、著者の30年にわたる臨床経験に基づき、読者の方々が薬に頼りすぎることなく、適応障害をセルフチェック・セルフコントロールするための考え方、方法をお伝えします。


書籍

Amazon 7net 楽天BOOKS TSUTAYAonline

はじめに

  いつの時代にも、ストレスはあるものです。
 私が医者になりたての三十年前、職場のストレスでうつになるというのは見て見ぬふりをされ、「気持ちの問題」として片づけられていました。どんなに仕事がつらくても、休むことはおろか、それを表明することさえ許されませんでした。もちろん、「適応障害」という言葉も一般的ではありませんでした。
 やがて時代が進み、バブルが崩壊し、日本の経済が下向きになり始めたころ、うつ病への労災認定が下り、世間はようやく「職場のうつ」の存在を認めるようになりました。
 それは、今、適応障害と診断されるようになっています。うつ病と区別するのは、うつ病が発症の引き金のないことがあるのに対し、適応障害は外部環境のストレスが発症要因として必ず存在すると強調したいからです。
 私は、約三十年にわたって、この適応障害の患者さんの治療にあたってきました。過重労働、転勤、パワハラ──、背景にあるストレスはさまざまで、時代背景によっても病像は変化してきました。ほかの精神疾患以上に、個別性を重視しなければいけないのが適応障害です。
 では、この患者さんの個別性に、医療は対応できているでしょうか。時代の変化についていくことができているでしょうか。答えはノーです。
 これだけインターネットが発達し、情報の氾濫する現代にあっても、適応障害が正しく認識されているとはいえません。つらい思いをしているのに誰にも相談できなかったり、病院にかかっても薬が出されるだけだったりします。これでは改善しないばかりか、悪化し復職が遅れ、退職に追い込まれることさえあります。
 こうした状況は、早急に改善しなければなりません。この点が、今回、私がこの本を書かせていただいた最大の理由です。
 では、適応障害をめぐる医療の、いったい何が問題なのでしょうか。

 
 
 


もくじ

第1章 「仕事に行けない」にはワケがある
第2章 「もしかして適応障害?」と思ったら
第3章 適応障害にかかりやすい人
第4章 ストレス反応がもたらす症状
第5章 職場というストレスにどう対処するか
第6章 適応障害はセルフコントロールできる 
     ──自分の中の打たれ弱さを克服する
第7章 医者とうまくつきあうには
第8章 自宅安静の過ごし方
第9章 復職者としていかに振る舞うか


著者略歴

1962年、高知県生まれ。医学博士、もりしたクリニック院長。
久留米大学医学部卒業後、浜松医科大学心療内科にて永田勝太郎先生に師事、漢方と心療内科の研鑽を積む。
浜松赤十字病院、法務省矯正局、豊橋光生会病院心療内科部長を経て現職。
心療内科医として、日々全国から訪れる、うつや睡眠障害、不定愁訴の患者に対し、きめ細やかな治療で応じている。
『お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術』『決定版「軽症うつ」を治す』『薬なし、自分で治すパニック障害』(角川SSC新書)、『不調が消えるたったひとつの水飲み習慣 』(宝島社)、『うつ消し漢方』(方丈社)など、著書多数。


装丁:渡邊民人(TYPEFACE)
本文デザイン:清水真理子(TYPEFACE)
校正:株式会社 文字工房燦光
著者エージェント:アップルシード・エージェンシー