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漢字で読み解く日本の神様

漢字で読み解く日本の神様
山口謠司 著
  • 書籍:¥1500(税別)
  • 電子書籍:¥1200(税別)
  • 四六判・並製/192ページ
  • ISBN978-4-484-19217-8
  • 2019.6発行
知られざる名前の由来から
諸願成就の神様の個性を解き明かす
「超訳ミステリー神話」!



「神」という字はそもそも、祖先を祀る祭壇の形を表す「示」と、稲妻が伸びる形を描いた「申」を組み合わせて作られた文字です。すなわち、「神」とは稲妻のように不可知な自然の力や人智では把握できない尊ぶべき力のことです。
このように古来から名は体を表し、そして名付け親の願いや望みを映し出す特別な意味を持って生まれてきました。だからこそ、神様の名前に使われている漢字の意味や成り立ちを読み解くことで、神様たちの本当の姿が見えてくるのです。


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内容

神様の名前を読み解くことは、
神様の本質にせまること


「なぜ神様の名前は漢字なんだろう?」と考えたことはありますか? ときには、画数の多い難しい漢字が使われていたり、普段は見慣れない不思議な漢字が入っていたりすることもありますよね。
本書はそんな神様の名前に隠された謎を読み解くことで、日本古来の神様たちについてもっと深く知ることができたら、という本です。

我が国には、古く、固有の文字はありませんでした。様々な記録を残すための文字は、中国から、あるいは朝鮮半島を通して入って来たのです。その文字とは、つまり漢字です。漢字は、もともと「漢文」を書くための文字です。しかし、文字がなかった日本では、漢字をうまく利用して、日本語を書く方法を考え出したのです。

それには、二つの方法がありました。

一つは、「音借」(おとしゃく)という方法です。これは、日本語の「ア」という発音に「阿」「亜」「安」など、漢字でも同じような発音をするものを当てて書く方法。

二つ目は、「訓借」(くんしゃく)。これは、漢字の意味を借りて、日本語を書き表す方法です。「訓」は「意味」を表します。例えば「たべる」「のむ」「はしる」など、これらの言い方は日本語ですが、意味としては、漢字で「食」「飲」「走」などを利用することができます。この場合、日本語の言い方(読み方)が消えてしまうという難点はありますが、意味を伝えることはできるでしょう。
 
ですから例えば、「猿田毘古神」(さるたびこのかみ)という名前の「毘古」は、日本語の「ひこ」の発音を、漢字で音借した部分です。また「さるた」は訓借で、「さる」「た」のそれぞれの日本語としての意味に当てはまる漢字を探してきて「猿」「田」と当てて使ったのです。このように、古来から音だけで伝わってきた神様たちの名前を、その音と意味に合わせて、漢字をあてがい、文字に落とし込んでいったのです。だからこそ、漢字を読み解くことによって神様の名前の本来の意味を知ることができるのです。

                 
                        <はじめに より>

目次

第一章|開運・厄除けの神様

天照大神     (あまてらすおおみかみ)
倭建命      (やまとたけるのみこと)
賀茂建角身命   (かもたけつぬみのみこと)
神武天皇     (じんむてんのう)
天之御中主神   (あめのみなかぬしのかみ)   ほか



第二章|縁結び・子宝の神様

木花佐久夜毘売命 (このはなのさくやびめのみこと) 
菊理媛神     (くくりひめのかみ)
玉依姫      (たまよりひめ) 
高御産巣日神   (たかみむすびのかみ)
櫛名田比売命   (くしなだひめのみこと)
鵜葺草葺不合命  (うがやふきあえずのみこと)  ほか



第三章|金運・商売の神様

大物主神     (おおものぬしのかみ) 
天之常立神    (あめのとこたちのかみ)
宇迦之御魂神   (うかのみたまのかみ)
大宮売神     (おおみやのめのかみ)
神大市比売    (かむおおいちひめ)
応神天皇     (おうじんてんのう)
豊宇気毘売神   (とようけびめのかみ)     ほか



第四章|健康・長寿の神様

伊邪那岐命    (いざなぎのみこと)
伊邪那美命    (いざなみのみこと) 
綿津見神     (わたつみのかみ) 
伊斯許理度売命  (いしこりどめのみこと)
邇芸速日命    (にぎはやひのみこと)     ほか



第五章|学問・技芸向上の神様

天児屋命     (あめのこやねのみこと) 
久延毘古神    (くえびこのかみ) 
布刀玉命     (ふとだまのみこと) 
建御雷之男神   (たけみかづちのおのかみ)
天智天皇     (てんぢてんのう)       ほか  




 

著者経歴

1963年、長崎県生まれ。大東文化大学文学部准教授。博士(中国学)。1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部に本部をおいて行った『欧州所在日本古典籍総目録』編纂の調査のために渡英。以後、10年におよびスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行う。その間、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行い、敦煌出土の文献などをパリ国立国会図書館で調査する。テレビやラジオの出演も多く、定期的に講演や講座を開いている。著書には『日本語を作った男』(集英社インターナショナル刊、第29回和辻哲郎文化賞受賞)などがある。
装丁/中野由貴
イラスト/髙安恭ノ介
DTP/エムアンドケイ
校正/円水社