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アステイオン90

アステイオン90
公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会 編
  • 書籍:¥1000(税別)
  • 電子書籍:¥1000(税別)
  • A5判変型・並製/328ページ
  • ISBN978-4-484-19218-5
  • 2019.5発行
特集:国家の再定義――立憲制一三〇年

 今年は1889(明治22)年に大日本帝国憲法が発布されて130周年にあたる。非西洋地域で初めて、長続きする立憲政治の体制を創りあげたのは、日本の歴史を二分する大事件である。憲法の内容の評価はともあれ、そこで築かれた国家制度の上に、いまの日本の政治も経済も成り立っている。
 できあがった近代国家の秩序は、政党、地方、軍事や宗教など、まもなくその外とのあいだの力関係にさらされることになる。前近代の「国家」「天下」のあり方から、いかにして変わったか。その過程の検証は、現代でもたとえば紛争地域での秩序の再構築に重要な示唆をもたらすはずである。130年の全体を見わたしながら再検討することは、政治秩序のいまを考える営みへつながってゆく。


責任編集:苅部 直

<特集>清水唯一朗/池田真歩/平野 聡/苅部 直/齋藤公太/尾原宏之/嘉戸一将/篠田英朗/趙 星銀

<写真で読む研究レポート>加藤耕一

<グラヴィア 地域は舞台>東浩紀

<世界の思潮>荒木 浩新居洋子宮下雄一郎細谷雄一茂木快治

<時評>芳賀 徹/高階秀爾/渡辺 裕/藤森照信/奥本大三郎筒井清輝待鳥聡史戸部良一

<堂島サロンから>猪木武徳

<連載>張 競山崎正和/五百旗頭真/三浦雅士

書籍

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電子書籍

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目次

特集   国家の再定義――立憲制一三〇年
 

巻頭言
・・・・・・苅部 直                                                         
 
国家、政党、国民――重心なきトライアングルの政治史
・・・・・・清水唯一朗
 
地方社会と明治憲法体制――官僚・政党・町村長
・・・・・・池田真歩
 
「天下」の残影――「東アジア」における近代の苦難
・・・・・・平野 聡
 
日本が「国家」になったとき――水戸学から主権論へ
・・・・・・苅部 直
 
明治前期の「治教」――「国家と宗教」問題を再考する
・・・・・・齋藤公太
 
「兵制論」の歴史経験
・・・・・・尾原宏之
 
明治憲法体制創造の論理と立憲主義――主権と統治権について
・・・・・・嘉戸一将
 
「統治権」という妖怪の徘徊――明治憲法の制約を受け続ける日本の立憲主義
・・・・・・ 篠田英朗

昭和期日本における「国家」と「社会」
・・・・・・趙 星銀



<写真で読む研究レポート>
時間性を帯びた建築のマテリアリティ
・・・・・・加藤耕一


<地域は舞台>
カッカッカー!「奇習」再創造――上山市民俗行事加勢鳥保存会(山形県上山市)
・・・・・・東 浩紀


<世界の思潮>
<私>の物語と同時代性――書くこと、読むこと、訳すこと
・・・・・・荒木 浩  

礼をめぐる文化間対話
・・・・・・新居洋子

レイモン・アロン――フランス国際関係論の源流
・・・・・・宮下雄一郎

「一九八九年」を想起する
・・・・・・細谷雄一

経済学のカリスマ的指導者による入門書
・・・・・・茂木快治


<時評>
両陛下の桃源体験譚
・・・・・・ 芳賀 徹

幻の建築・建築の幻
・・・・・・ 高階秀爾

「ポスト・トゥルース」の時代と歴史映画
・・・・・・ 渡辺 裕

その後の焼杉
・・・・・・ 藤森照信
 
兵糧攻め
・・・・・・ 奥本大三郎

日本近代の歩みとミシガン大学
・・・・・・ 筒井清輝

「ポスト平成」におけるフランチャイズ化の行方
・・・・・・ 待鳥聡史

恩師の評伝 服部龍二『高坂正堯』を読む
・・・・・・戸部良一  


<堂島サロンから>
知と徳の融合する場所として
・・・・・猪木武徳


<連載>
夢を種蒔く人・厨川白村――最初の音符を奏でるのは大事だ
・・・・・・張  競 
 
山崎正和
・・・・・・哲学漫想2 ショーペンハウアーの冒険と逡巡――『意志と表象としての世界』精読
 
平成史――元号と時代
・・・・・・五百旗頭真
 
世界史の変容・序説――東南アジアへの視線
・・・・・・三浦雅士


●アステイオン編集委員会委員
 
委員長 田所昌幸 
    池内 恵
    苅部 直
    張  競
    細谷雄一
    待鳥聡史
顧 問 山崎正和
 
●ブックデザイン/清原一隆(KIYODESIGN)
●翻訳協力/ジャネット・アシュビー
●校閲/竹内輝夫
●編集協力/CCCメディアハウス書籍編集部