ウザいあの人を一瞬で手なずけるオトナの社交術

ウザいあの人を一瞬で手なずけるオトナの社交術
バルバラ・ベルクハン 著

小川捷子 著

  • 書籍:定価1650円(本体1,500円)
  • 電子書籍:定価1320円(本体1,200円)
  • 四六判・並製/224ページ
  • 2015.04.16発行
ほら吹き、話の長い人、すぐにキレる人、優柔不断な人……今日もイラッとさせられていませんか? 腹を立てることなく、けんかもせずに、心穏やかに、うまくやっていくコツを伝授します。【世界12言語・150万部突破の超人気コミュニケーション・トレーナーの最新刊!】

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内容

世界12言語・150万部突破の超人気コミュニケーション・トレーナー
『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』著者の最新刊!

   今日もイラッとさせられていませんか?
   腹を立てることなく、けんかもせずに、
   うまくやっていくコツを伝授します。

世間には「やっかいな人」がたくさんいます。
ほら吹き、話の長い人、すぐにキレる人、愚痴っぽい人、
やる気のない人、優柔不断な人……などなど。
彼らの行動パターンに巻き込まれると、私たちは身動きがとれなくなります。
本書のテーマは、傷つかずに、この不愉快な状況から逃れる方法です。

けんかもせず、相手の言うなりにもならずに、穏やかに接することは、
むろん可能なのです。
そうすればストレスもなくなり、リラックスできるだけでなく、
相手もそのために自分を変えなくても済むのです。

さらに、自分が「やっかいな人」になったときのアドバイスも。

【相手を根本から変えることはできない】 

 けれども、あなたの行動や態度は変えられます。
 かっかせず、冷静に対応できれば、険悪にならずに済みます。
 ひょっとすると、それでもなお彼らは扱いにくいかもしれません。
 けれども、相手の行動パターンに巻き込まれなければ、
 あなた自身は腹を立てずに済むのです。     ――本文より

目次

はじめに
 

1 「困った人たち」とは        
 
行動パターンは脳の中で生じる
よくない習慣から脱する
ハムスターに飛ぶことを教える?
困った人たちとつきあうには

2 よくいる「困った人たち」      

❶ ほら吹き
ほら吹きのボディーランゲージ

なぜ、ほら吹きに腹が立つのか?
ほら吹きに、もっと理解を
やってはいけないこと
ほら吹きとつきあうには
どうしよう、私も時々ほらを吹く
ほら吹きから学べること
 
❷ おしゃべりな人
おしゃべりな人のボディーランゲージ
なぜ、おしゃべりな人に腹が立つのか?
おしゃべりな人に、もっと理解を
やってはいけないこと
おしゃべりな人とつきあうには
どうしよう、私も時々おしゃべりになる
おしゃべりな人から学べること
 
❸ かんしゃく持ち
かんしゃく持ちのボディーランゲージ
なぜ、かんしゃく持ちに腹が立つのか?
かんしゃく持ちに、もっと理解を
やってはいけないこと
かんしゃく持ちとつきあうには
どうしよう、私も時々かんしゃくを起こす
かんしゃく持ちから学べること
 
❹ 不平屋
不平屋のボディーランゲージ
なぜ、不平屋に腹が立つのか?
不平屋に、もっと理解を
やってはいけないこと
不平屋とつきあうには
どうしよう、私も時々不平屋になる
不平屋から学べること
 
❺ 陰口を叩く人
陰口を叩く人のボディーランゲージ
なぜ、陰口を叩く人に腹が立つのか?
陰口を叩く人に、もっと理解を

やってはいけないこと
陰口を叩く人とつきあうには
どうしよう、私も時々陰口を叩く
陰口を叩く人から学べること
 
❻ むくれる人
むくれる人のボディーランゲージ
なぜ、むくれる人に腹が立つのか?
むくれる人に、もっと理解を
やってはいけないこと
むくれる人とつきあうには
どうしよう、私も時々むくれてしまう
むくれる人から学べること
 
❼ 無気力な人
無気力な人のボディーランゲージ
なぜ、無気力な人に腹が立つのか?
無気力な人に、もっと理解を
やってはいけないこと
無気力な人とつきあうには
どうしよう、私も時々無気力になる
無気力な人から学べること
 
❽ 打ちとけない人
打ちとけない人のボディーランゲージ
なぜ、打ちとけない人に腹が立つのか?
打ちとけない人に、もっと理解を
やってはいけないこと
打ちとけない人とつきあうには
どうしよう、私も時々人から距離を置く
打ちとけない人から学べること
 
❾ 優柔不断な人
優柔不断な人のボディーランゲージ
なぜ、優柔不断な人に腹が立つのか?
優柔不断な人に、もっと理解を
やってはいけないこと
優柔不断な人とつきあうには
どうしよう、私も時々優柔不断になる
優柔不断な人から学べること

❿ おべっか使い
おべっか使いのボディーランゲージ
なぜ、おべっか使いに腹が立つのか?
おべっか使いに、もっと理解を
やってはいけないこと
おべっか使いとつきあうには
どうしよう、私も時々おべっかを使う
おべっか使いから学べること

 

3 まだまだいる「困った人たち」    

日々の暮らしで気をつけること
 

おわりに――許しは新たな始まり
訳者あとがき

はじめに

隣に座っているのは、ひょっとして頭のおかしい人?

 ああ、どうかそんなことはありませんように! 電車に乗って窓際の席に座ったとたん、私の隣に男性が座りました。あきらかにようすがヘンです。膝に乗せた大きな植木鉢相手に、絶えずひとりごとを言っているのです。それも、まるで誰かを叱りつけているような口調で。
 
 その日一日、私はこの本にかかりきりでした。ようやく一区切りついたところだったのです。それなのに、よりによってこんなおかしな人と隣り合わせになってしまうなんて。まるで、私が「困った人」について本を書いていることを、かぎつけでもしたかのように。植木鉢の次には私に話しかけてくるかもしれない……私は身を固くして窓の外を見ていました。
 
 それにしても驚きました。私はいま、ほんの少し前に書いていたとおりのことをしていたからです――自分の考えと違う行動をとる人に対して、私たちはとかく否定的なレッテルを貼りたがる。

 植木鉢と話しているこの男性に、私はあっさり「頭がヘン」というレッテルを貼りました。そして席を移ろうとして立ち上がったとき、はたと気がついたのです。その人の右の耳には、ある器具が押し込んでありました。携帯電話用のヘッドセットです。電話しながら両手を使いたいときに、とても便利なものです――そう、大きな植木鉢を抱えながら話をしたいときなどに。

一瞬で普通の人に

 要するに、この人はヘンでもなんでもなかったのです。よく見もせずに私が決めつけてしまっただけです。電話していただけだとわかったとき、この人は一瞬で「普通の人」になったのです。
 
 けれども、変わったのは、実は私の考えのほうでした。私が彼を理解したからです。
 
 ここだけの話ですが、問題があったのは、ほんとうは誰だったのでしょうね?
 
 それでもやはり私は席を替わり、後ろに座ったのですが、腰を下ろすなり、思わず吹き出してしまいました。ひとりでクスクス笑っている私を見て、向かい側の女性は怪訝な顔をしました。その人にはきっと、私はちょっぴりヘンな人に見えたことでしょう。

私はノーマル? 扱いにくい? それとも、その両方?

 本書に書いたことは、ほとんどが実体験に基づいています。実はこの本を書いているときに、私も同じようなトラブルを抱えていました。特に問題だったのは、かんしゃく持ちと無気力な人について書いているときでした。
 
 私は、自分は平和を愛する人間だと思っていました。ところが、かんしゃく持ちについて書いていたとき、かっとしてしまうことが3度もあったのです。どれもみな些細なことなのに、すごく腹を立てました。
 
 いまの私には、かんしゃく持ちの気持ちが理解できます。そして、私の中にもひとり、いることも。
 
 無気力な人に関する章には何週間も費やしました。5回も書き直したのです。その合間に始終ゲームをし、なんと新記録を打ち立てました。そうです、やる気がないとどうなるかを、自らも体験していたのです。
 
 この本を書いたおかげで、大事なことがわかりました――ここにとりあげた困った人たちと自分は決して無縁ではない。自分だけはちゃんとしているなどということはない、ということです。
 
 つまり、彼らが引き起こすことはみな、私だってやりかねないのです。私の中にもそういう要素が潜んでいることがよくわかりました。
 
 というわけで、本書では、そういう困った人たちに理解を示しています。同時に、私の中にいるそういう人に対しても。

略歴

[著者]
バルバラ・ベルクハン Barbara Berckhan
20年以上にわたりコミュニケーションのトレーナーとして活躍。コミュニケーションは生活の中で最も重要なスキルのひとつだとして、より実践的な方法を提唱している。モットーは「戦わずして勝つ」。彼女のコミュニケーション術を習得すれば、相手を傷つけることなく自分の言いたいことを伝えられるようになる。
ハンブルク大学で教育学と心理学を専攻。これまで多くの人々にトレーニングを行い、たくさんの要望を受けて、コミュニケーションに関する本を執筆するようになる。
著書は次々とベストセラーになり、現在までに12の言語に翻訳され、累計150万部を超える。『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』『ムカつく相手にもはっきり伝えるオトナの交渉術』『ムカつく相手にガツンと言ってやるオトナの批判術』(いずれもCCCメディアハウス)ほか邦訳も多数。

[訳者]
小川捷子 おがわ・しょうこ
翻訳家。訳書にバルバラ・ベルクハンの『ムカつく』シリーズのほか、『魔法の1・2・3方式 「言い聞かせる」をやめればしつけはうまくいく!』(トーマス・W・フェラン/CCCメディアハウス)、『すべては「単純に!」でうまくいく』(ローター・J・ザイヴァートほか/飛鳥新社)などがある。

●カバーデザイン/後藤葉子

●カバーイラスト/タラジロウ
●本文デザイン/next door design

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