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人間開発報告書2014 人々が進歩し続けるために:脆弱を脱し強靭な社会をつくる

人間開発報告書2014
国連開発計画 著
横田洋三・秋月弘子・二宮正人 監修
  • 書籍:¥4,500(税別)
  • B5判・並製/256ページ
  • 978-4-484-15104-5
  • 2015.01発行
 『人間開発報告書』は、1990年以来、人間中心の開発を普及・推進する目的で、国連開発計画(UNDP)が刊行している国際開発の分野で最も大きな影響力を持つ報告書の一つです。
 この最新版『人間開発報告書2014』の国際公式発表が、2014年7月24日 総理大臣・安倍晋三、国連開発計画(UNDP)総裁・ヘレン・クラーク、人間開発報告書(HDR)室長・ハリド・マリク、JICAの田中明彦理事長らによって、東京で行われました。
 安倍首相は、強靭性の構築に向け、日本が引き続き国際社会やUNDPなどと連携して積極的貢献に努めることを明言。特に強靭性構築の柱となる防災分野については、日本が持つ知見や技術を最大限活用しながら国際社会を牽引していく旨を表明しました。

書籍

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内容

 世界では毎年2億人以上もの人々が自然災害の影響を被り、その大半は開発途上国に暮らしています。また、紛争や迫害によって居住地を追われた人々の数は2012年末時点で4500万に達し、この18年間で最悪の水準にあり、先進工業国でも経済の後退によって社会の前進が脅かされています。さらにグローバル化は恩恵をもたらす一方で、ある地域で発生したショックが、たちまち世界中に広がって人々の生活に打撃を及ぼすといった、新たな脆弱性も引き起こしています。
 『人間開発報告書2014』では、“人々の選択肢を広げること”および“人間開発の成果を維持すること”の必要性に焦点を合わせ、なおも残っている脆弱性を特定したうえで、強靱性を構築し、金融危機や自然災害など、さまざまなショックに対する人々の対応能力を高めることの重要性を強調しています。
 危険やショックの発生は避けられませんが、人間開発に悪影響が及ぶことを防ぐための対策は取ることができます。本書では、適切な政策と社会的一体性に対するコミットメントの強化によって、大半のショックや障害は克服できることを明らかにします。多くの場合、ショックを早期に発見できる仕組みとある程度の速やかな投資によって、脆弱性の削減と強靱性の構築を大きく進めることができるとしています。脆弱性と強靱性という視点を分析に含めなければ、人間開発のアプローチは不完全です。脆弱な集団を特定して焦点を当て、不平等を削減し、構造的な脆弱性を解消することが、世代を超えて人間開発を力強く持続させるうえで必須条件です。
 本書は極度の貧困と飢餓の撲滅など、国際社会が約束した8つの目標「ミレニアム開発目標」の達成期限である2015年を間近に迎えた今日、今読んでおくべき大切な1冊といえましょう。
 また、今回、本報告書に寄せられた、スティーヴン・ホーキングやビル・ゲイツ、ノーベル経済学者のジョセフ・スティグリッツからの貴重なコメントも見逃せません。

監修者

横田洋三
国際基督教大学教授、東京大学教授、中央大学教授を歴任。法務省特別顧問、国際労働機関(ILO)条約勧告適用専門家委員会委員長、日本国際連合学会理事長、財団人権教育啓発推進センター理事長。

秋月弘子
国連開発計画(UNDP)インドネシア常駐代表事務所、国際基督教大学助手を経て、亜細亜大学教授。

二宮正人
北九州市立大学教授。