美の起源、古代ギリシャ・ローマ

美の起源、古代ギリシャ・ローマ
ペン編集部 編
  • 書籍:定価2090円(本体1,900円)
  • A5判・並製/224ページ(オールカラー)
  • ISBN978-4-484-14225-8 C0070
  • 2014.07発行

アテナイの威光を語る「パルテノン神殿」、土中から現れた世界遺産「ポンペイ」、世界に愛され続ける「ミロのヴィーナス」、多くの芸術家が挑んだ「神話」の世界……2つの古代文明から《西洋》の核に触れる。【漫画家ヤマザキマリさん寄稿「稀代のローマ皇帝、ハドリアヌスとは何者だったのか。」収録】

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内容

アテナイの威光を語る「パルテノン神殿」、
土中から現れた世界遺産「ポンペイ」、
世界に愛され続ける「ミロのヴィーナス」、
多くの芸術家が挑んだ「神話」の世界……
2つの古代文明から《西洋》の核に触れる。

キリスト教の登場より遡ること約8世紀、
都市国家が形成され、ひとつの文明が花開く。
民主政を実践し、哲学の礎を築いた古代ギリシャだ。


一方、紀元前509年に共和政を開始した古代ローマは、
のち帝政へと変わり領土を拡大。
紀元前27年、皇帝アウグストゥスの治世下で
パクス・ロマーナという平和と繁栄の時を迎える。

こうした地中海地域で生み出された、パルテノン神殿やコロッセオ、
神々の彫像は、ひとつの美の起点とされ、豊饒な神話とともに、
ルネサンス以降の多くの芸術家に多大なインスピレーションを与えた。
ゆえに、ギリシャ・ローマを知ることは、
「西洋」の核に触れるに等しい。

この古代の美に対峙するとき、
西欧社会に流れる、ダイナミックな大河が姿を現す。

漫画『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリさんによる特別寄稿、
「稀代のローマ皇帝、ハドリアヌスとは何者だったのか。」収録。

目次

ギリシャとローマ、2つの古代文明を知る。
 
西洋文明の礎、古代ギリシャの歴史とは?
1000年を超える、ローマの栄光に触れる。
ひと目でわかる、ギリシャ・ローマ勢力図。
 
対比で理解する、古代ギリシャと古代ローマ
  宗教/政治/経済/哲学/生活/エンターテインメント/建築
 
英雄・皇帝18人の、知られざる横顔。
 
 
古代の息吹をいまに伝える、英知の結晶たる遺産たち。
 
【徹底研究1 パルテノン神殿】アテナイの威光を語る、最高の神殿建築。
  市民を神と同じフリーズに彫った、画期的な構成。
  体温が伝わってきそうな、奇跡の彫像を見よ。
 
【徹底研究2 ポンペイ】土中から現れた、驚くべき古代ローマ式生活。
  間取りと装飾から理解する、自由で豊かな暮らし。
  ポンペイを取り巻く、重要な7つのキーワード
  悠久の時を経て発掘された、ポンペイの至宝たち。
 
【徹底研究3 ミロのヴィーナス】世界に愛される、女神ヴィーナスの美しさ。
  一大ブームを引き起こした、全身ヌード像の変遷。
 
古代美術の傑作が集う、必見の博物館へ。
 
 
西洋美術の傑作で読み解く、ギリシャ神話の世界。
 
ギリシャ神話――その始まりと構造。
相関図で、ギリシャ・ローマ神話を解剖。
 
 わが子を食らうクロノス
 神々と巨人族との戦い
 ゼウスとテティス
 ダナエ
 レダと白鳥
 ニンフのカリスト
 エウロペの誘拐
 ヴィーナスの誕生
 ヴィーナスとクピド
 ヴィーナスとアドニス
 ヴィーナスとマルス、ウルカヌス
 クピドとプシュケ
 ペルセフォネの略奪と帰還
 アポロンとダフネ
 ヒュアキントスの死
 ディオニュソスとアリアドネ
 ディアナの水浴
 プロメテウスの物語
 パンドラの箱
 ペルセウスとメデューサ
 ペルセウスとアンドロメダ
 パリスの審判
 ラオコーン
 イカロスの墜落
 ピュグマリオンとガラティア
 オイディプスとスフィンクス
 冥界のオルフェウス
 三美神
 ヘルマフロディトス
稀代のローマ皇帝、ハドリアヌスとは何者だったのか。
――ヤマザキマリ(文・イラスト)

●総監修/芳賀京子(東北大学文学部准教授)

●ブックデザイン/SANKAKUSHA

●カバーデザイン/黒羽拓明(SANKAKUSHA)

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