トップ > 新刊書籍 > それでも私たちが中国に住む理由

在中日本人108人の それでも私たちが中国に住む理由

それでも私たちが中国に住む理由
在中日本人108人プロジェクト 編
  • 書籍:¥1,800(税別)
  • 電子書籍:¥1,440(税別)
  • A5判・並製/248ページ
  • ISBN978-4-484-13230-3 C0030
  • 2013.08発行
btn_china_sample3.jpg

2012年9月の反日デモ激化から1年――。中国の現実、中国人の本音を、あなたは知っているか? 駐在員、ブロガー、建築家、NGO代表、日本語教師、俳優、起業家、寿司職人、医師、主婦、高校生まで、108人の中国在住日本人の証言。

書籍

Amazon 7net 楽天BOOKS TSUTAYAonline

電子書籍

Amazon kindle 楽天kobo iBookStore honto Reader Store 紀伊國屋書店 BookLive

内容

尖閣国有化、反日デモ、PM2.5……
ニュースの裏側の中国の素顔


2012年9月の反日デモ激化から1年――。
今も現地に住み続ける日本人たちが語った、
中国の現実、中国人の本音、そして日中関係の行方。

戦後最悪ともいわれる日中関係のなか、
彼らはいったいどんなふうに中国を見てきたか。

駐在員からブロガー、建築家、NGO代表、研究者、日本語教師、
俳優、起業家、寿司職人、医師、主婦、高校生まで。

マスメディアの報道だけで知ることのできない、
108人の中国在住日本人の証言。

----------------------------

海外に住む日本人の国別上位3位は、アメリカ、中国、オーストラリア。
都市別では、ロサンゼルス、上海、ニューヨーク。
海外に暮らす日本人のなかでも、中国在住者の占める割合は少なくありません。

中国には現在、約14万人の日本人が暮らしています。
その多くが2012年秋の反日デモを経験し、今も中国に住み続けています。

反日デモに関しては数多くの報道がなされ、
ショッキングな映像も少なくはありませんでした。でも実際、その現場にいた、
中国に住む日本人は何を見てどう考えたのか。
同じく中国に住む日本人である私たちは、そんな思いからプロジェクトを立ち上げ、
在中日本人の声を集めることにしました。
18都市から108人が参加してくれました。北京、上海から東北地方の瀋陽、
亜熱帯地方の広州まで、その年齢は高校生から70代までになりました。

活動する領域は、日系企業の駐在員から、日本語教師、自営業、ジャーナリスト、
主婦、ファッションブロガー、アーティスト、外交官など。
そのまわりには、中国人の同僚や、取引先、友達や家族、隣近所の人たちがいます。

中国で、中国の人たちと隣りあわせながら生きている日本人たちは、
反日デモから1年、いったいどんなふうに中国を見たのか。
私たちは108人が語る、その多様な姿をお伝えしたいと思います。

――「在中日本人108人」プロジェクトチーム一同

目次

巻頭 写真・文 岩崎稔/高山剛/長舟真人/佐渡多真子

序文

第1章 あのデモがあった日

破壊されたスーパーの復旧日記
小野宏志 青島イオン経営企画室室長

「ここに日本人がいるぞぉ!」
山岡明 船用品販売

日中友好のロゴが発信された
山本達郎 北京龍楽広告有限公司総経理

Column 中国在住日本人に聞く①
2012年の反日デモの時、あなたは中国のどこで、何をしていましたか?

日本人の少ない街の“空気”
木暮謙一 電通日海広告有限公司総経理

民族対立する街の「反日」
桑江央 福吧(FUBAR)董事長

歴史問題をめぐる対立の連鎖
渡辺和昭 共同通信中国総局長(執筆時点)

祖父たちも関わった中国
沓名美和 アーティスト

Photo Essay 中国を撮る
上海のその日
海原修平 写真

間違えてデモに参加してみれば
米山由美 旅悟空国際旅行社北京支店副総経理

小異を捨てて…は難しい?
大石千尋 JICA専門家

手を振ってくれた若い中国人
高橋恵子 中国国際放送局日本語部アナウンサー

胡同に響いた「北国の春」
多田麻美 フリーライター/翻訳家

Column 中国在住日本人に聞く②
上海在住ビジネスパーソン100人アンケート
反日デモに「恐怖」を感じましたか?

第2章 それでも「日本」が要る!

戦争の傷刻む地で本音の交流
鈴木征四郎 元南京農業大学日本語教師

日本語は熱く求められている
笈川幸司 JASLON代表

Photo Essay 中国を撮る
一人っ子世代
高山剛 フォトジャーナリスト

「日本」を学ぶ学生たち
森田六朗 対外経済貿易大学日本語教師

食を通して日本文化を伝える
石橋修 マックスパワーグループ(しんせん館)CEO

美味しいものに国境はない
緑川義輝 「寿司緑川」料理長

その日の大吟醸は特別だった
山本敬 株式会社和醸経営

「反日」下の被災地支援
國分健児 福島県上海事務所所長

Column 中国在住日本人に聞く③
9月の反日デモ激化以降、中国人の友人、知人に言われて嬉しかった励ましの言葉、行動を教えてください。

第3章 暮らしのなかの「島」問題

娘が体験した気まずさを知る
みどり ブロガー/書家

あの時があるから今が豊かに
中元直子 会社員/もと「Bridge Cafe&G・H」経営

Photo Essay 中国を撮る
ロバ車の風景
佐渡多真子 フォトグラファー

シングルマザーに優しい街
佐藤愛 株式会社ガルベラ・パートナーズ上海総経理

島はいらない、PEACE!
萩原晶子 フリーライター

Column 中国在住日本人に聞く④
中国で暮らしていて「日本人で得をした!」と思うことはなんですか?

第4章 日中の誤解を生むもの

日中情報ギャップは深刻
松野豊 清華大学・野村総研中国研究センター理事・副センター長

語学だけでない専門留学の必要性
山口直樹 北京日本人学術交流会代表(北京大学科学与社会研究センター博士課程修了)

中国誌スタッフとして見た現場
舛友雄大 財新メディア/リサーチャー

Column 中国在住日本人に聞く⑤
中国で暮らしていて「思っていたのと違う!」「誤解していた!」とよく思うことはなんですか?

対日世論改善の「挑戦」と「機会」
三上正裕 在中国日本大使館公使(広報文化部長)

外交官が見た反日デモの現場
瀬野清水 前駐重慶総領事

Photo Essay 中国を撮る
重慶に魅せられて
岩崎稔 フォトジャーナリスト

中国にルーツ持つ私の役割
古屋暁順 電通東派広告有限公司策略総監

「二度とそれを言わないで」
斉藤淳子 ライター

Column 中国在住日本人に聞く⑥
中国でもっとも好きな場所は?

第5章 「反日」下のビジネス

共に汗をかいて国境を飛ばす
小澤秀樹 キヤノン(中国)有限公司社長

トラブルはどの外国企業にも起こりうる
松浦良高 博報堂ストラテジックプラニング・ディレクター

馬鞍山は第二の故郷
中尾貴光 安徽開源軟件有限公司(Anhui OSS)董事長兼総経理

売り場では大震災のほうが深刻
杉野隆 北京華聯精品超市有限公司事業部高超管理部副部長

本気で現地に根付いているか
飯高直人 プライムコンサルティング(中国)エンタープライズ有限公司董事長

Photo Essay 中国を撮る
神の地へ
長舟真人 フォトグラファー

中国でのあり方を見直す機会
金子亜紀子 上海領克企業管理諮詢有限公司総経理

伝わらない駐在員たちの声
江上志朗 共同通信グループ株式会社エヌ・エヌ・エー(NNA)編集委員

Column 中国在住日本人に聞く⑦
もっとも好きな中国語は?

第6章 国境を超え伝える

大学生が送ってくれたエール
矢野浩二 俳優

「すぐに来て」とくれた電話
松峰莉璃 女優

音楽で日中の懸け橋になる
中山邦夫 Truly, Inc, Creative Director

中国は最高の創作の場
菊地智子 写真家

Photo Essay 中国を撮る
I and I
菊地智子 写真家

交流求めるJ-POPファン
松田奈月 映像制作

日中両国のメディアに出て
TOKYO PANDA ファッションブロガー

アートが伝えるメッセージ
鳥本健太 アートプロデューサー

特別でない中国と日本
松原弘典 建築家/慶応義塾大学准教授

いつか日中共同の感動を
西岡靖就 Director of Beijing UX Creative Design&Planning, Sony Mobile Communications

Column 中国在住日本人に聞く⑧
中国でもっとも美味しいと思う食べ物は?

第7章 隣人との未来へ

「患者」ではなく「快復者」として
原田燎太郎 ハンセン病支援NGO「家-JIA-」代表

ここに中医学がある限り
藤田康介 上海市登録 中医師

銀川に生まれた我が子に思う
田中奈緒美 島根大学/寧夏大学国際共同研究所研究員

Photo Essay 中国を撮る
未来を作る場所
映里 写真家

「若者の心に国境はない」
馬場大地 北京日本人留学生社団 (BJSA) 代表

教育支援を続けて17年
進士薫 主婦・ボランティアグループ「互人多」代表

笑顔の日中「絵本」交流
坂口さゆり 「上海虹文庫」元代表

日中ハイブリッドマンたれ
阪本敦 トヨタ自動車(中国)投資有限会社上海分公司総経理

必要以上に不安感じる大人
天野瑞月 高校生

Column 中国在住日本人に聞く⑨
次世代への伝言版

中国で知っておく役立つ「その日」と知識

日中関係をめぐる10年の動き

おわりに
スタッフクレジット

略歴

[責任編集]
加藤隆則(かとう・たかのり)
1962年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1986~87年、北京で語学留学。88年、読売新聞入社。東京本社社会部で司法・皇室を担当。2005年7月から11年3月まで上海支局長。11年6月から読売新聞中国総局長。著書に『「反日」中国の真実』(講談社現代新書)『中国社会の見えない掟―潜規則とは何か』(講談社現代新書)、共著に『日中の壁』(築地書館)『中国環境報告』(日中出版)など。

須藤みか(すどう・みか)
ノンフィクションライター。日本の出版社勤務後、上海へ留学。北京の国営出版社勤務を経てフリーに。著書に『上海ジャパニーズ』など。編著に『上海路地裏万博』。『エンブリオロジスト』で第16回小学館ノンフィクション大賞を受賞、中国以外の分野でも取材を続ける。中国で好きな食材は「茭白(マコモダケ)」と「馬蘭頭(ウマゴヤシの一種)」。

原口純子(はらぐち・じゅんこ)
ライター・エッセイスト。1993年より北京在住。日本の雑誌、機内誌を中心に中国のライフスタイル関連の取材、執筆をひろくてがける。著書に『踊る中国人』『中国の賢いキッチン』『北京上海 小さな街物語』『踊る!大北京』『歳時記 中國雑貨』など。好きな中国語は「猫冬(冬ごもり)」。

[取材編集協力]
小林さゆり(こばやし・さゆり)
斎藤淳子(さいとう・じゅんこ)
田中奈美(たなか・なみ)
萩原晶子(はぎわら・しょうこ)
橋口いずみ(はしぐち・いずみ)

[写真]
海原修平(かいはら・しゅうへい)
高山 剛(たかやま・ごう)
佐渡多真子(さど・たまこ)
岩崎稔(いわさき・みのる)
長舟真人(ながふね・まさと)
菊地智子(きくち・ともこ)
映里(いんり)

●本文アートディレクション・デザイン/田井典子、石井陽子
●カバーデザイン/熊澤正人+尾形 忍(POWERHOUSE)
●DTP/朝日メディアインターナショナル
●校正/竹内輝夫、熊澤華栄、真田修志